DJUAL(デュアル)は、単身韓国より来日し、日本を代表するフレームメーカー数社で企画・デザインを担当してきたデザイナー 柳 根宇(リュウ グヌ)氏が2010年に立ち上げたメガネブランド。
ブランド名の DJUAL(デュアル)とは、「相対性」を意味する造語。
機能性とファッション性、作り手とユーザー、デザイナーと職人・工場・小売店など、メガネに存在する様々な角度・観点において存在するバランス、すなわち「美しき均衡」が存在することを表現しており、メガネに関わる全てのひとにとって「心あるモノづくり」の実現をコンセプトとしている。
DJUAL(デュアル)がこだわっているのは、フレームの素材にセルロイドを使っていることだ。
プラスチック製のフレームのことを「セルフレーム」と呼ぶことがあるが、それはかつてはセルロイド製のフレームが大半だったことの名残である。セルロイドは硬くて加工性が悪いこともあり、現在ではプラスチック製フレームの多くは、アセテートと呼ばれる素材で作られている。
そんな状況の中、硬さと弾力性という相反するものを兼ねそなえたセルロイドの特徴を存分に生かすべく、職人との幾度にもわたる対話と試作作りを通じて、デザイン性と掛けやすさを両立させたコレクションを展開しているのが DJUAL(デュアル)だ。
実際に掛けてみると、見た目の印象よりも、そして他のブランドのセルロイドフレームよりも、軽くてしなやかで掛けやすいことが実感できる。セルロイドのフレームで、頭を優しく包み込むような掛け心地が得られるのは、DJUAL(デュアル)ならではと言えよう。
セルロイドの希少性や、アセテートとは異なる色味や質感に惹かれるものの、掛け心地がしっくりこなくて敬遠していたひとや、ゴツくてクラシカルなデザインばかりでなかなか気に入るものが見つからないというひとは、DJUAL(デュアル)のフレームをチェックしてみてはいかがだろうか。
(写真1)DJUAL(デュアル) LT-07-20。
べっ甲柄とクリアのコントラストが美しい。
(写真2)DJUAL(デュアル) LT-07-20。
テンプル(つる)に金属の芯が入っていない「ノー芯」と呼ばれる構造は、セルロイドならでは。
(写真3)DJUAL(デュアル) LC-01-20。
モダンなフォルムとクリアの質感が絶妙。
(写真4)DJUAL(デュアル) LC-01-20。
テンプル(つる)の金属芯が途中までしか入っていない「七分袖」ならぬ「七分芯」仕様。
掛け心地をさらに向上させるべく、従来よりもテンプル(つる)の生地の厚みの強弱をさらに極端にした独特の形状を採用。
その結果、「ノー芯」でもなく、また芯を完全に通すのでもなく、「七分芯」仕様となっているのだ。
(写真5)DJUAL(デュアル) LK-01-28。
スッキリとしたスクエアシェイプだが、なめらかなラインが美しい。
(写真6)DJUAL(デュアル) LK-01-28。
斜めから見ると、生地や仕上げの美しさが際立つ。
セルフレーム専用磨きクリームを開発
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クロスとポーチもセットになっている。