HIARI(ひおり)は、医療用カテーテルやほ乳びんなどにも使われている、スイスにある EMS 社製のナイロン樹脂素材「グリルアミド TR-90(以下、TR-90)」で作られたメガネフレームのブランド。
TR-90 は、アレルギーやアトピーなどの皮膚トラブルの原因となる硫酸系物質を一切含んでいないので肌に優しいほか、軽さと弾力性も兼ねそなえている、メガネフレームにはうってつけの素材。
JINS(ジンズ)の Air frame(エア・フレーム)が大ヒットして、競合他社も続々採用したことで注目を集めている TR-90 だが、HIARI(ひおり)はこれらのブランドに先駆けて TR-90 製のメガネを販売してきた、まさにパイオニア的存在なのだ。
世界が認めた安全性
(写真1)HIARI(ひおり)は子ども用フレームも展開。安全性の高さは、子ども用メガネとしてまさにうってつけ。image by INEX WORLD OPTICAL
HIARI(ひおり)の安全性は世界で広く認められており、TUVマーク、CEマーク、Qマークという3つの安全マークを取得しているほか、日本の食品衛生法の認証も受けている。
他社の TR-90 製メガネフレームが軽さや掛け心地のよさを中心にアピールしているのに対して、HIARI(ひおり)は安全性を強くアピールしているのが特徴的だ。
TUVマーク
TUVマークは、テュフ ラインランドなど中立的な立場の第三者機関により検査、認証されるドイツの製品安全規格で、世界でも最もきびしいといわれるもの。TR-90 製のメガネフレームで TUVマークを取得しているのは HIARI(ひおり)だけ。
CEマーク
CEマークは、商品がすべてのEU加盟国の基準を満たすものに付けられるマークで、
特に、子供用品の製造基準としては世界で最も厳しいといわれ、大きさ、形態、塗料などについて詳細な基準が定められている。
Qマーク
Qマークは韓国の品質認定マーク。KEMTI(環境商業試験研修所)が認定している。HIARI(ひおり)が Qマークを取得しているのは、TR-90 製のメガネの発祥地である韓国・大邱で作られているからだ。
数ある TR-90製メガネの中でも際立つ品質・質感の高さ
(写真2)HIARI(ひおり) 3835-1。金属製の鼻あてがついているので、鼻にフィットしやすいのもうれしい。image by INEX WORLD OPTICAL
HIARI(ひおり)は数ある TR-90 製メガネフレームの中でも質感が高く、安っぽさを感じにくいのも魅力だ。
TR-90 製のメガネフレームは、一般的なセル(プラスチック)フレームと比べると、質感が劣るものが多いのも事実。HIARI(ひおり)の関係者によれば、同じ TR-90 製のメガネフレームでも、塗装やコーティング、磨きといった工程の数によって、見た目の質感が異なってくるのだという。
(写真3)HIARI(ひおり) 8805。image by INEX WORLD OPTICAL
また、TR-90 はリサイクルができるため、現在出回っているメガネフレームには、「バージン」の TR-90 を使ったものと、リサイクルの TR-90 を使ったものが混在している。
商品となったフレームを見ただけでは、「バージン」かリサイクルなのか?まず区別はつかないのだが、リサイクルした素材は「バージン」のものに比べて、弾力性や透明感が劣るのだ。
リサイクルした素材のほうが安く入手できるので、TR-90 製のフレームを「お買い得商品」として製造、販売している業者は、リサイクルした素材を使っていることもあるようだ。
HIARI(ひおり)ではリサイクルの素材は使用せず、「バージン」の TR-90 のみを使い、工程の数を省くことなく作られている。そのため、12,600円(希望小売価格)と他社の TR-90 製フレームよりは価格が高めだが、「TR-90 は見た目が安っぽいから」などと敬遠していたひとにも納得できるほどの仕上がりとなっている。
もちろん、軽くて弾力性が高いという TR-90 の特徴を存分に生かした掛け心地のよさもバッチリ。頭を優しく包み込むようなフィット感を得ることができる。さらに、鼻のフィット感を調整することができる、金属製の鼻あてがついたモデルが数多く揃っているのもうれしい。