メガネチェーン最大手のパリミキ・メガネの三城は、酸素や水蒸気を多く含んだ「眼にやさしい」環境を作り出す「酸素めがね」を発表した。
「酸素めがね」は、同社が独自に開発した「光誘起透明膜」をフレームにコーティングしたもの。光誘起透明膜から発せられる電子やホール(正孔)が酸素を引き寄せ、眼の周りを森林浴に近いほどの水蒸気で包み込むという、世界初のメガネだ。
「酸素めがね」は9型34種類で、価格は5,500円(税込、レンズ代別途)。11月27日(金)より、全国のパリミキ、メガネの三城、オプティック パリミキ、オプトレーベル、オプティックグーにて発売。
また、11月6日(金)より、特設サイト「miki-plus」にて限定2,000本の先行予約を受け付ける。
【追記:楽天市場でも発売中】
「酸素めがね」は、フレームに施された「光誘起透明膜コーティング」が、光を誘起してめがねの周辺に酸素を集める。
©三城
光を誘起し酸素が集まる過程で、眼の周りに水蒸気が生み出される。
©三城
「酸素めがね」の鼻パッドには、天然のダイヤモンド同様の特性を持つ DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを採用。パッドが鼻に触れる部分の温度を拡散し、化粧くずれを防ぐなどめがねをより快適に掛けられるという。
©三城
「酸素めがね」は、見た目には普通のメガネと変わらないので、気負わず自然に掛けられる。
パソコンやスマートフォンが生活に欠かせなくなり、眼にとって厳しい環境となった今、「酸素めがね」は、酸素+保湿で眼にやさしい環境を作り出す。
「酸素めがね」は、細身のフレームかつ鼻パッドも調整できるので、掛け心地も軽やかでやさしい。
「酸素めがね」は、コーティングでその効果を発揮するのでフレームの素材を問わない。今回発売の商品はセル(プラスチック)フレームのみだが、今後はメタルフレームも発売される予定。
11月5日(木)に行われたプレス発表会には、歌手の松崎しげるさんが登場。「酸素めがね」を掛け、代表曲「愛のメモリー」の替え歌「eyeのメモリー」を熱唱。
眼精疲労やドライアイには酸素と水蒸気が有効
森岡清史氏(吉祥寺森岡眼科 院長)は、「酸素めがね」が眼精疲労に有効かどうかを普通のメガネと比較検討した。
被験者へのアンケート調査から、「酸素めがね」には、VDT作業(※)後の「目の疲れが改善」「眼の奥の痛みが改善」「気分が改善傾向」、VDT作業中の「かすみ感が改善」といった回答が得られたという。
※パソコンなどのディスプレイを使った作業のこと。VDTはVisual Display Terminalsの略。
「酸素めがね」が眼精疲労に有効かどうかを普通のメガネと比較検討した際に行ったアンケート結果。
森岡氏によると、眼にストレスがたまると交感神経が緊張して、眼の中や眼の周りの血流が悪くなり、酸素不足を引き起こすという。すると、涙の分泌量も低下し、眼精疲労やドライアイがとてもひどくなるというのだ。
そのため、眼精疲労やドライアイの改善には、酸素と水蒸気が有効だという。森林浴や浴室など、水蒸気が豊富な環境は、眼にとって非常に良いそうだ。
11月5日(木)に行われた「酸素めがね」プレス発表会で壇上に立つ森岡清史氏。