東京・青山のメガネ店
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では、3月5日(土)~14日(月)まで、デンマークのメガネブランド MONOQOOL(モノクール)のトランクショー(※)を開催する。同店のブログによると、会期中は既存のコレクションから最新コレクションまで、MONOQOOL(モノクール)のメガネをたっぷりと見ることができる。
軽くて掛け心地のいいメガネがほしいひとや、機能性もデザイン性も譲れないというひと、また北欧デザインの好きなひとにはおすすめのイベントだ。
MONOQOOL(モノクール)は、2008年に二人のデンマーク人により設立されたメガネブランド。2009年9月の SILMO(パリで開催される世界最大級のメガネ展示会)で世界デビューした後、日本でも取り扱い店を徐々に増やしている。
MONOQOOL(モノクール)のトレードマークと言えるのが、(写真1)のらせん状のテンプル(つる)。クルクルと回すだけで固定される独創的なデザインは、異業種出身のデンマーク人デザイナー クラウス・イェンセン氏とヘンリック・ホルベック氏によるメガネの既成概念にとらわれない自由な発想と、日本の技術とが見事にコラボしたことで生まれている。
普通のフレームの場合、ヒンジ(メガネのフロントとテンプルをつなぐ部分。丁番とも呼ばれる。)は溶接とネジで固定された複雑な構造をしているものが多い。
しかし、このらせん状のテンプル(つる)は、ヒンジと一体化していることで見た目にとても美しいだけでなく、溶接部分がはがれることないことや、ネジを使っていないのでネジがゆるむことがなく手入れが楽なことなど、機能的にもとても優れているのだ。
MONOQOOL(モノクール) メガネフレーム HELIX(ヘリックス)シリーズ。レンズを固定するフレームには防弾チョッキにも使われる軽くて丈夫な素材 NXT を使用。先端がらせん状になったテンプル(つる)は、フレームに開けられた穴にクルクルと回すだけで固定される。
メガネ店のスタッフには、MONOQOOL(モノクール)のようなこれまでにない新しいフレームをなかなか受け入れない、保守的なひとが多いのが実情だ。
レンズを入れたり、掛け心地を調整するのが難しそうなフレームを仕入れたがらないメガネ店も多いほか、きちんと説明すれば問題ないはずなのにコミュニケーションを惜しみ、クレームだけを恐れるメガネ店も多いのだ。
MONOQOOL(モノクール)のような新しいフレームの魅力を理解し、受け入れ、販売しているメガネ店は意識が高く、ポジティブで、技術的にも安心できるお店だと言える。
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MONOQOOL(モノクール)のコレクションを写真でチェック
※トランクショーとは
トランクショーとはブランドのデザイナーやスタッフ自ら、ショップに商品を持ち込んで販売するイベントのことで、セレクト系メガネ店の定番イベントとなっている。
ふだん以上に多くの商品が見ることができるほか、デザイナーなどから直接メガネ選びのアドバイスがもらえることもある。