メガネ店大手の愛眼は、消費者のニーズの変化に対応するために、2012年1月1日よりブランドロゴを一新するなど、「メガネ・エンターテイメント」をコンセプトに、新しい V.I.(ビジュアル・アイデンティティー)を導入することを明らかにした。
また同時に、これまでのメガネフレームとレンズを別々に販売していたスタイルから、全店舗でメガネフレームをレンズ込みの価格に変更される。さらに、超薄型レンズなどを選んでも、「メガネ自体の価格が変動するといったことはなくなります」としている。
「メガネのプロ」として最適な商品・サービスを提供、目指すは「メガネ・エンターテイメント」
(写真1)メガネの愛眼 大阪本店(左)、横浜本店(右)
(出典)http://www.aigan.co.jp/store/osaka/000228.html、
http://www.aigan.co.jp/store/kanagawa/000110.html
ニュースリリースによると、愛眼は今後、「お客様の健やかで感性豊かなライフスタイルの実現を応援する」ことを、ブランドのビジョンとしていくという。
そのビジョンの実現に向けて、「自分の感性やライフスタイルを大切にする人」をコア・ターゲットとして想定。「アイ・スタイリング・サービス」と称して、メガネのプロ・メガネの専門店として、顧客に最適な商品とサービスを提供していくとしている。
「アイ・スタイリング・サービス」では、メガネフレームの素材や価格、またレンズの厚さや価格といった、これまでの説明に加えて、趣味やライフスタイル、ファッションなどからもアプローチして、「自分のメガネ」を選ぶ楽しさを顧客に実感させることを目指していく。
また、「アイ・スタイリング・サービス」にふさわしい接客を実現するために、社内に「おもてなし部」をすでに設置。マニュアルや研修などを通じて、顧客への「おもてなし」を徹底する社内教育をはじめている。
さらに、愛眼は、「メガネ・エンターテイメント」をコンセプトとして設定。メガネを「選ぶこと」「買うこと」「着用すること」をもっと楽しくしていくために、顧客の感性を刺激するアイデアを次々と打ち出していくとしている。
新しいロゴは松永 真氏のデザイン
(写真2)メガネの愛眼の新しいロゴ。image by Aigan
ニュースリリースによると、新しいコーポレート・ブランドロゴは、日本を代表するグラフィックデザイナーの松永 真氏がデザインしたもの。「繊細であることで、眼鏡愛用者に対する、やさしさとか、気遣いのようなものをつなげていきたい」という松永氏の発想が生かされている。
この新しいロゴは、各店舗の看板をはじめ、あらゆるコミュニケーションシーンで使われていくことになっている。
全てレンズ代込みの価格へ変更、老眼世代のレンズを豊富にそろえる
愛眼は2012年1月1日より、これまでのメガネフレームとレンズを別々に販売していたスタイルから、全店舗でメガネフレームをレンズ込みの価格に変更される。
さらに、超薄型レンズなどを選んでも、「メガネ自体の価格が変動するといったことはなくなります」としており、眼鏡市場などと同じように、基本的には「追加料金0円」と考えてもよさそうだ。
それに加えて、レンズメーカー大手のセイコーオプティカルプロダクツと共同で開発した「選べるスタイルレンズ」を採用。老眼世代のライフスタイルや使うシーンに幅広く対応する、下記10タイプのレンズを展開する。
Ⅰ.アクティブ(遠距離での用途がメイン)
- フィールドタイプ:アクティブな職種の方、夜間のドライブの機会の多い方向け
- ドライブタイプ:日中のドライブの機会が多い方向け
- ゴルフタイプ:ゴルフをよくされる方向け
Ⅱ.バランス(遠・中・近距離をバランスよく)
- エブリータイプ:営業職・通勤・買い物など幅広く活用される方向け
- レジャータイプ:スポーツ観戦・行楽・旅行などで使用したい方向け
Ⅲ.エリア(中距離での用途がメイン)
- ルームタイプ:会議・テレビ観賞など主に室内での用途の多い方向け
- ホビータイプ:ガーデニング・料理・日曜大工など趣味で活用したい方向け
Ⅳ.ゾーン(中・手元距離での用途がメイン)
- ラックスタイプ:談話・デスクワーク・食事など座りながら使う機会の多い方向け
- PCタイプ:PC操作などモニター作業の機会の多い方向け
Ⅴ.フォーカス(近距離での用途がメイン)
- フォーカスタイプ:モバイル・読書・手芸など手元の用途を重視したい方向け
この「選べるスタイルレンズ」を採用することで、愛眼はこれまで培ってきたメガネ専門店としてのカウンセリング力を生かして、顧客のライフスタイルや趣味、生活シーンなどによりふさわしいレンズを提案、提供していきたいとしている。
追記(2011年12月15日):店舗も順次改装へ
流通ニュースの報道によると、愛眼は2012年2月より毎月10店舗程度ずつ改装し、約2年間で240~250程度の全既存店を改装するという。また、改装にともない10億円~15億円ほどの投資額が見込まれている。
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メガネ量販店では、レンズ代込みの価格設定が多い。
眼鏡市場
眼鏡市場では、超薄型レンズや超薄型遠近両用レンズも追加料金0円で、度数やニーズに合った好みのレンズを選ぶことができる。度が強くていつもレンズ代が高くなってしまうというひとや、老眼世代のひとにはうれしい価格設定となっている。
「屈折率」の数字が大きいものほど、同じ度数でもレンズが薄く仕上がるのだが、屈折率:1.74という最薄タイプも追加料金0円で選べるというのはうれしい。
また、プラスチックレンズには全てUVカット機能に加えて、汚れがつきにくい「防汚コート」もついている…【続きを読む】
メガネスーパー
メガネスーパーはレンズ代込みの「フレームオンリープライス」
(出典)http://www.meganesuper.co.jp/megane/price/index.html
「フレームオンリープライス」とは、メガネのフレーム価格だけでレンズもあわせて購入できるというもの。10,000円以上のフレームを選べば、レンズは HOYA(ホヤ)、ニコン・エシロール、SEIKO(セイコー)といった国内大手メーカー製のものから厳選された22種類の中から、追加料金なしで好みのものを選べる…【続きを読む】