全国に161店舗を展開するビジョンメガネは、経営が行き詰まり、11月25日(月)に民事再生手続き開始の申請を申し立てた。
東京地裁に民事再生手続き開始の申請を申し立てたのは、兵庫県神戸市に本社を置くビジョンメガネと親会社のビジョン・ホールディングス。
負債総額は、2社合わせて約77億円。
今後は、スポンサー候補である経営戦略合同事務所の支援を受けながら、営業を継続。再建を図っていく。
ビジョンメガネは1976年創業、2000年には株式を店頭公開
帝国データバンクの情報によると、ビジョンメガネは1976年10月に創業。
その後、同業者から店舗を継承するなどして業務を拡大し、2000年4月には株式を店頭公開。2002年3月期には年間売上高172億1,700万円を計上した。
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(スクリーンショット)
弐萬圓堂、眼鏡市場などの台頭により、業績が悪化
しかし、2005年に全品21,000円(税込、レンズ代込み)が売りの弐萬圓堂が登場、2006年には18,900円(税込、レンズ代込み)の眼鏡市場などが台頭したことから、ビジョンメガネの業績は悪化。
その結果、2008年3月期(単体)の年間売上高は約126億6800万円に減少。経常赤字が5億円を超えたほか、不採算店舗29店舗の閉鎖に伴う特別損失などもあり、約21億円の当期損失を計上している。
さらに、2009年3月期にも、不採算店舗のさらなる閉鎖、販管費の圧縮などのリストラを進めたものの、減収分の影響を補うことができず、2期連続の経常赤字を記録した。
また、2009年3月期中間決算における監査意見不表明の影響が重大であるとされ、2009年3月にジャスダック証券取引所より上場廃止となった。
外資系企業の傘下に入ったものの、民事再生法申請へ
ビジョンメガネは業績不振の流れを受け、2010年後半に大株主を変更。創業家色を薄めた。
2012年2月には外資系企業の傘下に入り、金融機関との返済条件見直しなど、再建を進めていた。
しかし、ビジョンメガネの2012年3月期連結決算は、年間売上高約84億7,642万円、当期損失約2億2.575万円を計上。
翌2012年12月期連結決算(決算期変更)も、年間売上高約60億9,240万円、当期損失約2億8,050万円と赤字経営を解消することができず、11月25日(月)に民事再生手続き開始の申請を申し立てることとなった。
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(出典)http://www.vision-megane.co.jp/glasses/vision_value/
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(出典)http://www.vision-megane.co.jp/glasses/fit01/