JINS（ジンズ）が14年8月期予想を下方修正、配当も減額【GLAFAS（グラファス）】

JINS（ジンズ）が14年8月期予想を下方修正、配当も減額

「株式会社ジェイアイエヌ」
（スクリーンショット）

メガネショップ JINS（ジンズ）を運営するジェイアイエヌは、2014年8月期の業績予想を下方修正したと2月5日(水)に発表した。

売上高は406億円から366億円（前期比1.1%増）、営業利益は68億円から25億円（前期比59.8%減）、経常利益は68億5,000万円から24億9,500万円（前期比57.5%減）、純利益は39億円から12億3,000万円（前期比64%減）にそれそれ引き下げている。

下方修正の要因としては、パソコンやスマートフォンなどの画面から発せられるブルーライトをカットするメガネ「JINS PC」が、前期に「特需」と言えるほど好調な売り上げを記録した反動が大きいとみられる。

また、年間配当も従来予想の32円から10円（前期：40円）に引き下げた。

2014年8月期の業績予想とともに発表された2014年1月度月次売上状況によると、JINS（ジンズ）の売上高は、全店ベースで2.6%減と3ヶ月連続でマイナス、既存店ベースでは22.2%減と2013年9月以来5ヶ月連続のマイナスとなっている。

なお、前年同月は「JINS PC」の売上が好調だったこともあり、単月でのメガネ販売本数が過去最多を記録している。

また、1月16日(木)に発売された花粉症対策用メガネ「JINS 花粉Cut」の販売は、好調に推移しているという。

売上高の減少と業績予想の下方修正を受けて、JINS（ジンズ）を運営するジェイアイエヌは、販売費や一般管理費など経費の圧縮と効率化に務めていくとしている。

また、来期以降の長期的な成長に向けて出店を継続し、人材教育や店舗オペレーションの改善をさらに強化していくという。

「株式会社ジェイアイエヌ」（スクリーンショット）

「株式会社ジェイアイエヌ」
（スクリーンショット）

ＪＩＮは軽量眼鏡やパソコン用の眼鏡など機能性メガネのヒットを支えに前期まで増収増益を続けてきたが、今期は新たなヒット商品を打ち出せず、販売不振が続いている。今後も大型商品の投入は予定しておらず、既存店売上高の減少は続くとみて、春以降は新規出店を増やして売り上げの目減りを防ぐ計画だ。

ジェイアイエヌ　＜3046＞　は売り気配で始まり、午前9時33分に700円ストップ安の2645円で寄り付いた。5日引け後に発表した14年8月期業績予想の下方修正を嫌気した売りが殺到した。

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