メガネスーパーの「トータルアイ検査」は、他のメガネ店の視力検査(検眼)とは何がどう違うのかを体験してみた
- 配信日 2014.04.21
- 最終更新日 2018.08.12
- さくらヒロシ(メガネ情報サイトGLAFAS編集長)
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大手メガネチェーンのメガネスーパーでは、「トータルアイ検査」と称して視力検査(検眼)に力を入れている。
メガネスーパーの「トータルアイ検査」とは、どんな検査なのか?他のメガネ店の視力検査(検眼)とは何がどう違うのか?を探るべく、メガネスーパーに足を運んで「トータルアイ検査」を実際に受けてみた。
結論から言おう。メガネ店で16年間勤務していた筆者の経験から見ても、またひとりのメガネユーザーとして見ても、メガネスーパーの「トータルアイ検査」には、予想以上に満足することができた。
まずは、オートレフによる「他覚検査」からスタート。「他覚検査」とは、オートレフと呼ばれる器械を使って目に光を当て、大まかな度数を調べる検査のこと。これで得られた度数を元に、その後の検査が進められる。
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チェックシートで「眼環境」を確認
メガネスーパーの「トータルアイ検査」で注目すべきポイントのひとつが、「眼環境チェックシート」。
ライフスタイルやメガネ・コンタクトレンズの使用状況、目や身体に何かつらい症状はないか?などの質問がズラッと並んでおり、それに答えていくことで自分の「眼環境」を知ることができる。
視力検査(検眼)の際に「眼環境」をきちんと把握することは、自分の目とライフスタイルに合ったメガネを手に入れるのにとても大切なのだ。
筆者の「眼環境チェックシート」。パソコンは1日平均8時間、スマートフォンは1日平均2時間使用すると回答。また、パソコンやスマートフォンの画面を見るときの距離を測ってもらったところ、どちらも30cmだった。思っていたよりも近くで見ていることを知り、ちょっとビックリ。
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なんと「激疲れメガネタイプ」だということが判明
「眼環境チェックシート」には、「眼精疲労信号チェック」という項目があり、「疲れメガネのタイプ」を「眼体力疲れタイプ」、「眼年齢疲れタイプ」、「フレーム疲れタイプ」、「レンズ疲れタイプ」、「眼環境疲れタイプ」の4つに分類。それぞれに合った提案をしてくれる。
筆者がチェックを入れた項目は5個。「こんなに項目がたくさんあるのだから、5個くらいではたいしたことないだろう。」と高をくくっていた。
しかし、判定結果は「4個以上の激疲れメガネタイプ」だったのだ。
「眼精疲労信号チェック」でチェックを入れた数によって、「疲れメガネは何タイプ?」かが分かるという仕組み。チェックが1個なら「軽くお疲れメガネタイプ」、2~3個なら「お疲れメガネタイプ」、4個以上は「激疲れメガネタイプ」。
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「疲れメガネのタイプ」は、「眼体力疲れタイプ」、「眼年齢疲れタイプ」、「フレーム疲れタイプ」、「レンズ疲れタイプ」、「眼環境疲れタイプ」に分類され、それぞれのタイプに合った提案をしてくれる。【クリックして拡大】
どんな検査をしているのか?を分かりやすく教えてくれる
ここからいよいよ本格的な視力検査(検眼)がスタート。まずは「PD測定」から。
PDとは「Pupil Distance」の略で、日本語では「瞳孔間距離」という。メガネを作る際には、レンズの中心と瞳の中心をきちんと合わせることが必要なので、「PD測定」は欠かせない。
「PDメーター」を使って「PD測定」をしているところ。「PD測定」は、オートレフでもできるので、
「PDメーター」を使わないメガネ店もあるが、本来はNG。筆者のように左右でPDが異なる場合には、「PDメーター」でないと左右独立したPDを測定できないからだ。
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これが「PDメーター」。「RIGHT」(右)、「LEFT」(左)それぞれのPDを測ることができる。
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「PD測定」が終わると、メガネスーパーの「トータルアイ検査」の中でも基礎となる「眼体力」を測る検査がスタート。以下5つの検査がおこなわれた。
▼「裸眼視力検査」:メガネやコンタクトレンズを付けていない状態での視力を確認。
▼「球面度数検査」:近視や遠視の度数を測定。
▼「乱視度数検査」:乱視の有無や度合いを測定。
▼「レッドグリーンテスト」:度数が正しく測れたかどうかを確認。
▼「完全矯正視力」:メガネを掛けて最もよく見える状態の視力を測定。
これらの検査は「自覚検査」と呼ばれ、多くのメガネ店でおこなわれており、メガネスーパーの「トータルアイ検査」が別段特別なものではない。
しかし今回、メガネスーパーの「トータルアイ検査」を受けて印象に残ったのは、「今、どんな検査をしているのか?」を逐一分かりやすく教えてくれたこと。
筆者がメガネ店で勤務していた経験や、メガネ店への潜入取材をした経験からすると、スタッフのペースで淡々と視力検査(検眼)を進められて、
「どんな検査をされているのか分からないままに終わってしまった。」
と感じてしまうケースも実は少なくない。
メガネスーパーの「トータルアイ検査」を受けてみて、その内容もさることながら、スタッフの気配り・心配りや検査テクニックの高さにとても感心させられた。
「今、どんな検査をしているのか?」を分かりやすく教えてくれながら検査が進んだ。
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チェーン店では珍しい「両眼視検査」も受けられる
メガネスーパーの「トータルアイ検査」で注目すべきポイントは、左右の目が上手く連動しているかをチェックする「両眼視検査」もおこなわれること。
「両眼視」が上手くできていないと、距離感や立体感がつかみにくくなるほか、近くを見るのにも支障をきたすことがあるのだ。
パソコンやスマートフォンが生活に欠かせないものとなり、近くを見る機会が激増している今、左右の目が上手く連動する「両眼視」の重要性も増している。
しかし、視力検査(検眼)の際に「両眼視検査」をおこなっているメガネ店は少なく、特にチェーン店ではとてもレアなケースなのだ。
「トータルアイ検査」では「両眼視機能」もチェック。
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目のピント合わせ能力を測り「眼年齢」をチェック
「調節力」と呼ばれる目のピント合わせ能力が、年齢を重ねるにつれて衰えて、近くのものが見にくくなるのが「老眼」。
メガネスーパーの「トータルアイ検査」では、「調節力」を検査して「眼年齢」をチェックしている。目の「調節力」には年齢による平均値があり、それを元に「眼年齢」は算出される。
「眼年齢」を調べることで、近くを見るときにメガネの助けを借りることが必要か?、必要ならばどのくらいの度数が適切なのか?が分かるのだ。
検査の結果、実年齢44歳である筆者の「眼年齢」は「年相応」。言い換えれば、初期の「老眼」であり、近くを快適に見るにはメガネの助けを借りることが望ましい。
メガネの度数を決めるのに大切なのが、「近くを見るときの距離」。ここで、前述した「眼環境チェックシート」が役に立つ。
筆者の場合、ノートPC・スマートフォンともに30cmの距離で見ていることが分かった。だから、30cmの距離を快適に見ることができるメガネが必要となるのだ。
筆者(写真左)の右側にある半円状のものが「調節力」を測る視標。40cm、35cm、30cmという3つの距離で「調節力」を測定した。
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右目?左目?「利き目」はどっち?
「利き手」や「利き足」があるように、目にも「利き目」があるのをご存じだろうか。
「利き目」とは、「利き手」「利き足」と同じように、よく使う側の目のこと。カメラのファインダーなどを覗くとき、ダーツなど的を狙ってみるときなどには、「利き目」を使ったほうがよいとされている。
また、メガネの度数を決めるにあたっても、「利き目」をしっかりと見えるようにしてあげると、良い結果が得られることが多い。
「利き目」は以下のような手順で簡単に調べることができるので、興味のあるひとは試してみては。
まずは、両手を重ねて小さな三角形を作る。そして、三角形を通してある一点を見つめる。今回の検査では、黒い画面の中に映し出された白い小さな点を見つめた。
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「ある一点」を見つめたまま、まずは左目を隠す。この状態で「ある一点」が見えなくなったら、左目が「利き目」ということ。ここで筆者の「利き目」は左目であることが分かった。
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今度は右目を隠す。この状態で「ある一点」が見えなくなったら、「利き目」は右目。
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遠くも近くもスッキリ、楽に快適に見えるのを実感
ここでいよいよ「トータルアイ検査」の最終段階。これまでの検査の結果を踏まえて、どんな度数・レンズにするかをテスト用のメガネを掛けてチェックした。
筆者の場合、今まで使っていたメガネと比べて、右目の近視と乱視の割合が変化していたことや、パソコンやスマートフォンを見る距離に対して「老眼」の度数が少し足りないことが分かったので、それらを考慮した度数を提案してもらった。
試してみると、度数に大きな変化があったわけではないものの、今使っているメガネと比べて、遠くも近くもよりスッキリ、楽に快適に見えることが実感できた。
テスト用のメガネを掛けて、遠くの見え方をチェック。今使っているメガネよりも、さらにスッキリ見えていい感じ。
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パソコンを見る距離もスッキリ見えて、目の疲れが減りそうな予感。
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手元の細かい文字もよく見えて快適。
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「眼環境」を考えて「疲れメガネ」から脱却しよう
さまざまな検査の結果を踏まえて、どんな度数やレンズを提案できるか?が、メガネ店の腕の見せ所。メガネユーザーから見れば、メガネ店を見極める大きなポイントになるだろう。
「眼体力」や「眼年齢」に加えて、今までのメガネの使用状況やライフスタイルなどの「眼環境」をいかに見極めるか?が、視力検査(検眼)の重要ポイント。
「眼環境」をきちんと考慮しないと、「疲れメガネ」ができあがってしまうのだ。
そこで、メガネスーパーの「トータルアイ検査」の「眼環境チェックシート」が多いに役立つというわけだ。
しかし、今回は「眼環境チェックシート」だけに留まらなかった。
「デキるメガネ屋さん」には共通して言えることだが、メガネ店のスタッフは、それこそ顧客が店内に入ってきた瞬間から、
「このひとはどんなひとだろう?」
「このひとはどんなメガネを求めているのだろう?どんなメガネがふさわしいのだろう?」
といったことを常に想像し、読み取りながら接客し、視力検査(検眼)している。
今回、メガネスーパーで「トータルアイ検査」をしてくれたスタッフも、そんな「デキるメガネ屋さん」のひとり。
キャリア18年というベテランだったこともあり、「眼環境チェックシート」には現れなかった部分も含めて、筆者の「眼環境」を的確につかみ、最適な度数を提案してくれた。
これで筆者も「激疲れメガネタイプ」から脱却できそうだ。
かつてメガネ店に勤務していた経験から、「視力検査(検眼)はコミュニケーション」だと筆者は考えている。
今回、最適な度数を提案してもらえたのも、スタッフとのコミュニケーションが上手くいった結果と言えよう。
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まだまだ「老眼」でないひとも「労眼」かも
メガネスーパーは、坪井眼科医院院長である坪井隆氏の著書「眼精疲労を防ぐ 眼鏡・コンタクトレンズの選び方」に全面的に取材協力している。
その中で刺さったキーワードのひとつが「労眼」。
「老眼」は年齢を重ねるにつれて目の能力が衰えることが原因だが、パソコンやスマートフォンが生活に欠かせないものとなった現代においては、眼を酷使するひとが増え、若い世代のひとにも「老眼」と同じように、近くのものにピントを合わせづらくなることが増えているのだそうだ。
「眼精疲労を防ぐ 眼鏡・コンタクトレンズの選び方」では、そんな状況を
「老眼」というよりも「労眼」といえるでしょう。
と指摘している。
自分に合ったメガネがほしいというひとにはオススメの1冊。
▼「眼精疲労を防ぐ 眼鏡・コンタクトレンズの選び方」の詳細を見る
メガネスーパーの「トータルアイ検査」では、「老眼」はもちろん「労眼」にもしっかりと対応。
「そろそろ『老眼』かも…。」
というひとも、
「まだまだ『老眼』ではないけど、もしかして『労眼』かも…。」
というひとも、メガネスーパーで「トータルアイ検査」を受けてみては。
メガネスーパーの検査スペースの壁には、「トータルアイ検査」の主な流れを示したものが。
検査項目ごとの所要時間が記載されているが、これはあくまで目安とのこと。
じっくりと検査を受けたいひとは、時間に余裕を持って、メガネスーパーに足を運ぶのがオススメ。
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※この記事は、メガネスーパーとのタイアップ企画です。
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