メガネブランド Zoff(ゾフ)は5月21日(月)、多言語映像通訳サービス「みえる通訳・さわって通訳・手話通訳」を国内全店舗に導入したと発表した。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、バリアフリーへのニーズが高まっていることを受け、増加する訪日外国人や聴覚・発話障がいの顧客への対応を充実させることを目指す。
「みえる通訳」(スクリーンショット)
「みえる通訳」は、タブレットやスマートフォンを通じて、日本語と外国語が話せる専門の通訳スタッフと映像と音声でつながり、お互いの顔や表情を見ながら会話できるので、微妙なニュアンスや伝わるほか、機械では判別できない難しい内容でも通訳できる。英語・中国語・単国語・タイ語・ロシア語・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語・フランス語・タガログ語の計10ヵ国語に、一部言語を除き24時間365日対応している。
「みえる通訳」の導入にあたり、Zoff(ゾフ)ではテスト運用を実施。顧客・通訳オペレーター・販売スタッフの3者でスムーズにコミュニケーションが取れることを確認でき、免税売上が前月比約190%向上したことから、全店への導入を決めたという。
Zoff(ゾフ)ではこれまで、外国語の得意なスタッフが手の空くまで外国人客を待たせることもあったが、「みえる通訳」を導入により全てのスタッフが対応できるようになり、外国人客から好評だという。
「みえる通訳」使用イメージ
「さわって通訳」は、タブレットなどの画面に表示された利用頻度の高い接客トークを指さすことで、免税手続きなど場面に応じた案内ができるサービス。登録された接客トークを読み上げる機能もあるので、スタッフの言語教育ツールとしても活用しているという。万一、「さわって通訳」では解決できない場合には、「みえる通訳」にワンタッチで切り替えて対応できる。
「さわって通訳」使用イメージ
「手話通訳」は、日本手話に標準で対応しており、聴覚・発話障がいのある日本人客に対して、手話の資格を持ったオペレーターを通じて接客ができる。
「手話通訳」使用イメージ