新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下におけるメガネ店の状況を電話で取材した。
どのメガネ店も通常に比べて来店客は大幅に減少しており、中でも高齢者の来店は非常に少ないという。独自の商品やサービスが好評で、遠方からの来客も多かったメガネ店では、他県からの来客がほぼなくなったという。
メガネを購入する人は、「メガネが壊れてしまった」など急を要する場合が大半で、今まで使っているメガネと同じ度数で購入する人が多いとの声が聞かれた。フレームを新たに購入せずに、レンズだけを交換する人も通常より多いという。
緊急事態宣言下で、さまざまな取り組みをおこなっているメガネ店もある。
東京・吉祥寺の「GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)」では、できあがったメガネを無料で配送するサービスが好評だ。このサービスは、人との接触機会を減らすために導入したもので、7割ほどの顧客が利用しているという。
職務内容上、テレワークが出来ないのでお店を開けておりますが、度々来店頂くのもアレなので。
— グラストリーイカラ (@GLASSTORYIKARA) March 30, 2020
今日からメガネ一式でご購入いただいた方はご自宅への配送無料にします!店舗には一度のご来店でOK!
※レンズのみ、フレームのみ、その他備品などは対象外とさせていただきます。
つづく
商業施設に入っているところを中心に、近隣のメガネ店の多くが臨時休業していることから、他店で購入した人が掛け心地の調整に訪れることや、子ども用のメガネを買い求める人も増えているという。子ども用メガネに関しては、地元のみならず他の区や市からの来店もあるという。
店長の堀川さんは取材に対し、「メガネ店は『半医半商』とも言われ、メガネは不要不急のものではない『生活必需品』という考えのもとで営業しています。他のお店で購入したメガネのメンテナンスや子ども用メガネの購入を含め、メガネの『駆け込み寺』としてご利用ください。」と語った。
東京・中野の「GILBERT EYEWEAR(ギルバートアイウェア)」では、商品券を額面価格の1割引きで通販サイトを通じて販売している。5,000円分、10,000円分、30,000円分の3種類で、使用期限は特になく、店頭での購入時に利用できる。
この通販サイトでは、メガネフレームの素材であるアセテートで作ったオリジナルキーホルダーや、オリジナルイラスト入りのメガネ拭きや缶バッジも販売されている。さらに、フレームの販売も始めた。
20cm四方のオリジナルのメガネ拭きが完成しました!!
— GILBERT EYEWEAR 中野BW (@GilbertEyewear) May 2, 2020
店頭、オンラインストアにて本日より販売開始しております。
※メガネ一式ご購入のお客様に1枚プレゼントしています。
サイズ:200mm×200mm
イラスト:takamura
オンラインストア→https://t.co/eyMGXJ5yWj pic.twitter.com/5bQAyuwLkC
店主の中林さんは取材に対し、「メガネが曲がってしまったなど、他のお店で購入したメガネの調整や修理も承ります。レンズ交換もできますので『駆け込み寺』としてご利用ください。」と語った。
GILBERT EYEWEAR(ギルバートアイウェア)
東京・渋谷の「eyewear Mebius(アイウェア メビウス)」では、ブログやSNSでの情報発信に力を入れている。ブログやSNSでは、おすすめの商品を着用写真や動画なども掲載して詳しく紹介しており、通販で購入する人が増えているという。通販では都内からの注文も多いとのことで、新型コロナウイルス感染拡大の影響が見受けられる。
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スタッフの岩本さんは取材に対し、「ブログやSNSに掲載した商品に関して質問がございましたら、お気軽にお寄せください。追加の写真をお送りすることもできます。他のお店で購入したメガネの調整や修理、レンズ交換もできますので『駆け込み寺』としてご利用ください。」と語った。
eyewear Mebius(アイウェア メビウス)
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