大手メガネチェーン4社が8月7日(金)までに発表した、2020年7月の売上高(速報値)は、新型コロナウイルスの影響による厳しい売上状況から回復基調を見せている。
JINS(ジンズ)を展開するジンズホールディングス、パリミキやメガネの三城などを運営する三城ホールディングスは、ともに前年比をクリアした。
新型コロナウイルスの感染者数が再び増加していることから、今後も客足や売上高への影響が懸念される。
愛眼
愛眼の売上高は、既存店ベースで前年比2.4%減、全店ベースで前年比2.7%減となった。6月の対前年比(既存店ベースで6.2%減、全店ベースで6.3%減)に対して、回復傾向を見せている。これらの数値は、メガネ小売り部門のみのもので、卸部門と写真館部門は含んでいない。
ジンズホールディングス
JINS(ジンズ)を展開するジンズホールディングスの売上高は、既存店ベースで前年比5.5%増、全店ベースで前年比11.8%増となった。
6月の対前年比(既存店ベースで前年比11.8%増、全店ベースで前年比18.3%増)よりは下がったものの、会員限定で20%OFFセールをしている「JINS Switch(ジンズ・スイッチ)」や、フロントとテンプル(つる)をつなぐヒンジ(丁番)を廃して掛け心地を向上させた「Airframe Hingeless(エアフレーム ヒンジレス)」の売上が好調となり、7月も前年比をクリアした。
三城ホールディングス
パリミキやメガネの三城などを運営する三城ホールディングスの売上高は、既存店ベースで5.6%増、全店ベースで3.2%増となった。6月の対前年比(既存店ベースで3.2%減、全店ベースで4.4%減)はマイナスだったが、7月はプラスに回復した。これらの数値は、(株)三城および(株)金鳳堂の国内小売り売上高の合計値で算出されている。
ビジョナリーホールディングス
メガネスーパーなどを展開するビジョナリーホールディングスの売上高は、既存店ベースで前年比0.1%減、全店ベースで前年比3.2%減となった。EC部門は前年比13.3%増となっている。
ビジョナリーホールディングスの売上高は、他社に比べて新型コロナウイルス感染拡大の影響が少なかったが、全社レベルでの対前年比は、あと一歩プラスに届かなかった。
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