メガネのノハラ イオン洛南店(京都市南区)には、釣り用のメガネやサングラスを買い求める人が多く集まっている。
釣り用メガネ・サングラスの販売の中心となっているのは、「釣りに行ったり、釣りの道具をそろえるために仕事をしているようなもの」と語るほど釣りが大好きな女性スタッフの山下さんだ。
山下さんが釣り用のメガネ・サングラスを積極的に販売するようになったのは、12年ほど前に、釣りとサングラスが大好きな夫から受けた提案がきっかけだった。
「アユ釣りのオトリ屋(※)や釣り場近くの漁協(漁業協同組合)に、サングラスのサンプルを持っていって宣伝してみては?」
という夫からの提案を受けて宣伝を始めたところ、どんどんクチコミが広がり、今では山下さんを指名して来店する人も多い。
メガネのノハラ イオン洛南店 釣り用メガネ・サングラスコーナー
山下さんが釣り愛好家から多くの支持を受けているのは、自らの経験を販売に活かしているからだ。
山下さんによると、何をどこでどんなときに釣るのかによって、釣り場の状況は大きく異なるので、おすすめのレンズやフレームが変わってくるのだという。
そのため、釣り用のメガネ・サングラスの購入を検討している人に、山下さんは釣りに関するさまざまなことを尋ねている。
「何を釣るのか?」
「釣り場の水は深いのか?浅いのか?」
「釣りをする時間帯は朝なのか?昼なのか?夜なのか?」
「釣りをするときの天気は晴なのか?くもりなのか?」
そんな質問をしながら話をすると、最適なものを提案できるのだという。
山下さんのアドバイスを受けて購入した人の中には、
「アユ釣り用に買ったサングラスがよかったから、今度はイカ釣り用のサングラスがほしい」
といった形で、追加で購入する人も多いそうだ。
偏光レンズ「TALEX(タレックス)」のカラーサンプルが充実。目の前にかざして見え方を体感できる。
山下さんの経験が活かされている事例をもうひとつ紹介しよう。
レンズ表面のカーブが強い「ハイカーブレンズ」は、視界が広く遮光性も高いため、度付きも含めスポーツサングラスに広く用いられている。
しかし、山下さんによると「度付きのハイカーブレンズは、釣りに適していない」という。足場の悪いところを歩く際、足元の視界が歪んで見えてしまうため、度付きのハイカーブレンズは怖くて使えないというのだ。
そこで山下さんは、一般的なレンズとハイカーブレンズの中間程度に当たる、4カーブのレンズを普通のメガネフレームに入れて、度付きサングラスにすることを提案している。
跳ね上げ式のサングラスと老眼鏡のサンプル。手持ちのメガネやサングラスに簡単に取り付けられる。
一番下がメガネのノハラ オリジナルの跳ね上げ式老眼鏡。
山下さんが研究・開発した釣り用の老眼鏡も人気だ。
この釣り用老眼鏡は、手持ちのメガネ・サングラスのフレームに取り付けて使うもので、レンズを上に持ち上げることができる「跳ね上げ式」。
装着するメガネ・サングラスのサイズと使う人の度数に合わせて、オーダーメイドで作られる。
今から7~8年前、大きなアユ釣りの大会で「近くが見えない」という悩みを抱えていた人からの依頼を受けて、研究・開発に着手し、製品化された。
レンズを下げれば仕掛けを直す際に手元がよく見え、レンズを上げれば視界のジャマにならないのが、人気を集める理由だ。
釣りの全国大会に出場した人を通じてクチコミが広がり、今では全国から問い合わせが来るほどの人気となっている。
価格は19,800円(税込)からで、視力に合わせて左右に異なる度数のレンズを入れることができ、乱視にも対応している。
釣り人にとってサングラスは大切なギアのひとつ。
釣りにおいて、メガネやサングラスは目を保護する、ケガを防ぐという意味合いがあり、帽子と並ぶ必須アイテムだという。
釣り愛好家にとって、メガネやサングラスは、竿やリールと同様のギア(道具)なのだ。
そんな大切なギアを手に入れるなら、山下さんのように、本当に釣りが好きな人から買いたいと思う人も多いのではないだろうか。
山下さんは、普通のメガネを買いに来た人も含めて、楽しい買いものになるよう心掛けており、釣り用のメカネ・サングラスを買いに来た人とは、釣りの話をたくさんするという。
釣り自慢もあれば、よく釣れた場所の情報交換もあり、おしゃべりが弾むそうで、「メガネ屋さんで釣りの話ができるとは!」という、喜びの声も聞かれるとのことだ。
山下さんから釣り用のメガネ・サングラスを購入したのをきっかけに、普通のメガネを購入する人も多いというのもうなずける。
釣り用のメガネ・サングラスを探している人にとって、メガネのノハラ イオン洛南店は強い味方となるだろう。
※:アユ釣りには、縄張りを持つアユの習性を利用した「友釣り」という方法がある。友釣りでは、エサの代わりに「オトリ」と呼ばれるアユを使う。ハリを付けたオトリをアユの縄張りに侵入させ、オトリを自分の縄張りから追い払おうと体当たりするアユをハリに掛ける。オトリを販売している店をオトリ屋と呼んでいる。
メガネのノハラ イオン洛南店 店舗データ
【住所】京都府京都市南区吉祥院御池町31 イオン洛南 2F 【Googleマップを見る】
【電話】075-692-4681
【営業時間】10:00~21:00
【取り扱いブランド】
oakley(オークリー)、zeque by zeal optic(ゼクーバイジールオプティック)、talex(タレックス)、tomford(トムフォード)、margaret howell(マーガレットハウエル)、lineart(ラインアート)、lafont(ラフォン)、dior(ディオール)、mensmark(メンズマーク)、reego(リーゴ)、maruman(マルマン)、g4(ジーフォー)、pasapas(パサパ)、paul smith(ポールスミス)、plusmix(プラスミックス)、huskynoise(ハスキーノイズ)、rayban(レイバン)、tomato glasses(トマトグラッシーズ)、kooki(コーキ)、rec specs(レックスペックス)、中村勘三郎、k18フレーム
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