メガネブランド JINS(ジンズ)は2月15日(火)、国家資格「眼鏡作製技能士」を500名の従業員が取得することを目指し、社内教育機関「JINS Academy」の設立と、教育研修を担当している従業員に外部の眼鏡専門学校への就学支援を実施すると発表した。
JINS(ジンズ)は、眼鏡作製技能士の取得者を国内の全452店舗(※2022年1月末現在)に配置することを目標とし、2023年中に計150名、2024年中に計500名の従業員が、眼鏡作製技能士の資格を取得することを目指す。全店舗に眼鏡作製技能士を配置することで、より安心かつ満足度の高いサービスが提供できるとしている。
眼鏡作製技能士の資格を取得した従業員には、合格祝い金の支給や給与の増額も予定しており、従業員のモチベーションや会社との信頼関係の向上を図っていく。
「2024年までに従業員500名の国家資格「眼鏡作製技能士」取得を目指し、社内教育機関「JINS Academy」を設立 | メガネのJINS 」
(スクリーンショット)
JINS Academyは、眼鏡作製技能士の学科試験受験時に勤続年数2年以上かつ社内検定に合格した従業員を対象とした社内教育機関。eラーニングによる学習や、全12回を予定している学科研修・実技試験に向けた講習を実施し、最短1年半での資格取得を目指す。
外部の眼鏡専門学校への就学支援は、従業員の教育を担当するトレーナー職や、優れた技術を持つ従業員のみに与えられる社内資格「JINSマイスター」の所持者などが対象で、通信課程の費用一式が支援される。眼鏡専門学校の通信課程を修了すると、眼鏡作製技能士の学科試験が免除となるため、資格取得へのより確実なサポートとなりそうだ。
「眼鏡作製技能検定 - 公式サイト - 眼鏡作製技能検定 - 公式サイト | 眼鏡技術者の国家検定資格」
(スクリーンショット)
眼鏡作製技能士は、より良いメガネを提供するための知識・技能の向上を目的として、2021年8月に新設された国家資格。2022年4月より試験が実施され、メガネ店でおこなわれる視力測定、レンズ加工、フレームのフィッティング(調整)などの業務について検定がおこなわれる。
資格を取得している人だけが業務をおこなえる医師や弁護士とは異なり、眼鏡作製技能士の資格を取得してなくても、メガネ店での業務をおこなうことは可能だ。
しかし、眼鏡作製技能士の合格者は、メガネの作製・販売に関して、国が定めた基準の知識・技能を持っているというお墨付きを得たことになるので、眼鏡作製技能士の資格の有無は、メガネ店を選ぶ際の参考になるだろう。
眼鏡作製技能士については、以下の記事でも詳しく紹介している。
関連リンク
▼眼鏡作製技能検定 - 公式サイト - 眼鏡作製技能検定 - 公式サイト | 眼鏡技術者の国家検定資格
技能検定「眼鏡作製職種」眼鏡作製技能士とは
眼鏡作製において、お客様に最適な提案・販売・ケアを行う総合エキスパート。国家検定資格です。
技能検定「眼鏡作製職種」の新設は、多様化・高度化する顧客のニーズに伴い、「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」の双方の実現に向けて、眼鏡技術者が眼科専門医と連携しつつ、国民により良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、眼鏡作製の技能を高めていくことを目的としています。
▼国家資格「眼鏡作製技能士」の新設で高まる期待 レンズ加工やフィッティング…より良い商品提供 | 経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
関係者は「販売時に技能士がより良い眼鏡に仕立て、きちんと商品を説明することで、産地にとっては追い風になる」と期待を寄せている。