大手メガネチェーン3社が5月7日(火)までに発表した2024年4月の売上高(速報値)は、JINS(ジンズ)を展開するジンズホールディングスが既存店ベース・全店ベースともに前年同月比プラスを記録したものの、パリミキなどを展開するパリミキホールディングスとメガネのアイガンを展開する愛眼は既存店ベース・全店ベースともに前年同月比マイナスとなった。
3月末に発生した大手レンズメーカーHOYAおよびセイコーオプティカルプロダクツでシステム障害が発生し、一部レンズの受注や製造の停止、納期遅延があったことが影響したと思われる。前年同月比プラスとなったジンズホールディングスも、レンズメーカーのシステム障害により、売上高に2%強の押し下げがあったとしている。
- メガネヘッドラインニュース~2024年4月第1週「HOYA・セイコーのシステム障害によるメガネレンズ受注停止・製造停止・供給遅延に関する情報まとめ」
- メガネヘッドラインニュース~2024年4月第2週「HOYA・セイコーのシステム障害によるメガネレンズ受注停止・製造停止・供給遅延に関する情報まとめ」
HOYAは5月7日(火)、メガネレンズ全製品の納期が正常化したと発表した(下記リンク参照)。
- HOYAメガネレンズ全製品 納期正常化のお知らせ | HOYAビジョンケアカンパニーのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー
- 2024年05月07日 大切なお客様へ「HOYA レンズ全製品 納期正常化のご案内」(PDFファイル)
前月3月は3社中2社が既存店ベース・全店ベースともに前年同月比プラスを記録、前年4月は3社全てが既存店ベース・全店ベースともに前年同月比プラスを記録していた(下記リンク参照)。
愛眼
「メガネの愛眼 – めがね・サングラス・コンタクトレンズ・補聴器等をご提供する眼鏡専門店」
(スクリーンショット)
メガネのアイガンを展開する愛眼の4月の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年同月比13.6%減、全店ベースで前年同月比14.4%減となった。前月3月も既存店ベース・全店ベースともに前年を下回っていたが、今月4月は下げ幅が拡大した。
これらの数値はメガネ小売部門のみのもので、会社全体の数値ではない。
愛眼の最新ニュース
ジンズホールディングス
「株式会社ジンズホールディングス - JINS HOLDINGS」
(スクリーンショット)
JINS(ジンズ)を展開するジンズホールディングスの4月の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年同月比5.5%増、全店ベースで前年同月比8.6%増となった。前月3月も既存店ベース・全店ベースともに前年同月比プラスを記録したが、4月は伸び率が減少している。
ジンズホールディングスは、既存店ベース・全店ベースともに前年を上回ったものの、以下の理由により売上が押し下げられたとしている。
- 3月末に発生したレンズメーカーHOYAのシステム障害の影響で、一部オプションレンズの販売中止および納期遅延があったことにより2%強の押し下げがあった。
- 前年に比べて休日が1日少ないことにより3%弱の押し下げがあった。
しかし、4月13日(土)にHOYAのシステム障害が復旧したあと、「JINS極上遠近レンズ」をはじめとしたオプションレンズの販売が増加して単価が向上し、前年比の伸びにつながったという。
JINS(ジンズ)の最新ニュース
パリミキホールディングス
「パリミキホールディングス」
(スクリーンショット)
パリミキなどを運営するパリミキホールディングスの4月の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年同月比0.2%減、全店ベースで前年同月比0.1%減となった。前月3月は既存店ベース・全店ベースともに前年を上回っていた。
これらの数値は、小売店舗のみの売上高(のれん自立店舗を含む)から算出されている。