愛眼が本格スポーツサングラスの度付きレンズ対応をスタート
- 配信日 2012.03.05
- 最終更新日 2018.08.12
- さくらヒロシ(メガネ情報サイトGLAFAS編集長)
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大手メガネチェーンの愛眼は、本格スポーツサングラス用の度付レンズを加工する A.R.T.(エー・アール・ティー)システム(=AG Revision Tech System)を構築し、2月10日(金)より全265店舗にて対応できる体制をスタートした。
スポーツサングラスは顔を覆うような深いカーブがついているため、見え方に違和感が生じやすく、度付きレンズを入れるのには、一般のメガネ・サングラスとは異なる技術やノウハウが求められる。
そのため、スポーツサングラスに度付きレンズを入れることができるメガネ店は、限られているのが実情だ。
愛眼では、レンズメーカーやレンズ加工工場とコラボして、A.R.T.システムを開発・導入することにより、スポーツ用サングラスに度付きレンズを入れる際の問題を解決。さらに、レンズ代金が加工料込みで20,000円(※)というリーズナブルな価格も実現した。
※2014年4月1日より、23,760円に変更。
スポーツサングラスに度付きレンズを入れることができるショップは少ない
(写真1)スポーツサングラスの人気ブランド SWANS(スワンズ)のサングラスと、愛眼の A.R.T.システムによって作られた度付きレンズ。
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents04/index.html
愛眼が A.R.T.システムを導入したのには、スポーツサングラスに度付きレンズを入れることができるメガネ店が少ないことが背景にある。
現在、市場に出回っているスポーツサングラスは、スポーツ時の激しい動きにもズレたりせず、顔にしっかりとフィットするほか、強い陽射しや紫外線、風やホコリなどから目を守ることができるよう、顔を覆うような深いカーブがついているものが主流となっている。
しかし、その深いカーブがゆえに、一般のメガネと同じ度数で作ると、正面の視界とレンズ周辺部の視界との間でズレやゆがみが生じたり、距離感などが異なってしまうなど、違和感を覚えるケースが多いのだ。
そのため、度付きレンズを入れるには、一般のメガネ・サングラスとは異なるノウハウが求められるのだが、そうしたノウハウを持つメガネ店はとても少ないのが実情なのだ。
また、スポーツサングラスを度付きにするノウハウを持っているメガネ店は、値段も高いところが多いようだ。
サングラスのカタチや使用シーンに合わせて最適な度数を計算
愛眼の A.R.T.システムでは、本格的な度付きスポーツサングラスに必要なノウハウを、どのように実践しているのだろうか?
まず、店頭では、どんなスポーツのときにかけるのか?などを考慮しながら、視力検査(検眼)をおこない、度数を選ぶ。
続いて、選んだサングラスフレームの玉型サイズ(レンズの最大横幅)、ブリッジ幅(左右のレンズの間隔)、フレームPD(玉型サイズ+ブリッジ幅)、フレームカーブを計測する。サングラスフレームのカタチやサイズは、スポーツサングラスに最適な度数を決めるのに不可欠なのだ(写真2)。
(写真2)選んだサングラスフレームのサイズやカーブを反映させることで、最適な度数を計算することができる。
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents01/index.html
全国の愛眼各店には、スポーツサングラスに最適な度数を自動で計算してくれるソフトが導入されている。そのソフトに、選んだサングラスフレームのサイズやカーブ、度数などを入力すると、通常のメガネの度数とは全く異なる度数を導き出すことができるのだ(写真3)。
(写真3)全国の愛眼各店には、通常のメガネの度数、選んだサングラスフレームのカーブなどを入力すると、度付きスポーツサングラスに最適な度数を自動で計算してくれるソフトが導入されている。
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents01/index.html
また、このソフトを使って度数を計算する際には、正面を見たときの視力を重視した「ハードタイプ」と、より広い視界を得ることができる「ソフトタイプ」のいずれかを選ぶことができる。どんなスポーツをするときに使うのか?などをスタッフと相談しながら、よりよいほうを選びたい。
レンズメーカーでさらに磨きをかける
スポーツサングラスを度付きにしたとき、見え方に違和感を覚えることがあるのは、レンズのカーブが深いため、レンズ面に対して視線が直角に交わらないのが原因だ。
そのため、通常のレンズを使ってスポーツサングラスを度付きにすると、本来の位置よりも内側に像がズレて見えてしまうのだ(写真4・右)。
(写真4)愛眼の A.R.T.システムでは、レンズにプリズム補正を施すことで、スポーツサングラスの違和感を軽減。image by 愛眼
そこで、愛眼の A.R.T.システムでは、レンズメーカーがレンズを作る際にプリズム補正を施すことで、像が内側にズレて見えるのを軽減。違和感の少ない見え方を実現している(写真4・左)。
特殊3Dレンズ加工で幅広いサングラスフレームに対応、レンズの厚さも軽減
通常のメガネとは異なる方法でレンズが固定されているものもあるのが、本格スポーツサングラスに度付きレンズを入れるのが難しい理由のひとつ。
愛眼の A.R.T.システムでは、メガネ店に従来置かれている機械では難しかったレンズ加工を、特殊な技術で実現。幅広いサングラスフレームに度付きレンズを入れることを可能としている。
例えば、レンズに設けた爪状の突起を、フレームにはめ込んで固定するスポーツサングラスにも、度付きレンズを入れることができるのだ(写真5)。
(写真5)特殊3Dレンズ加工により、幅広いサングラスフレームにも対応するほか、レンズの厚さも軽減。
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents03/index.html
そのほか、レンズ側面をフレームに対して垂直にカットするなど、これまでの機械では難しかった、レンズの厚さが気になりにくいような加工もできるので、度が強めのひとにはとてもうれしい(写真6)。
(写真6)特殊な加工によりレンズが薄く仕上がるのは、度が強めのひとにはうれしい。
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents03/index.html
スポーツサングラスの度付きレンズとしては破格の20,000円
愛眼に電話取材したところ、レンズ代金が加工料込みで20,000円(※)。A.R.T.システムは、その技術もさることながら、スポーツサングラス用の度付きレンズとしては破格のプライスが魅力的だ。しかも、屈折率:1.67という超薄型レンズを選んでも差額なしというのだから、さらに驚きである。
※2014年4月1日より、23,760円に変更。
(写真7)SWANS WARRIOR6(石川遼選手着用モデル)。サングラス本体13,650円+レンズ(加工費込)20,000円=計33,650円(税込)
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents04/index.html
例えば、プロゴルファー石川遼選手も愛用するサングラス SWANS WARRIOR6 に度付きレンズを入れた場合、サングラス本体13,650円+レンズ(加工費込)20,000円=計33,650円(税込)となっている(写真7)。
(写真8)SWANS LUNA(諸見里しのぶ選手着用モデル)。サングラス本体13,650円+レンズ(加工費込)20,000円=計33,650円(税込)
(出典)http://www.aigan.co.jp/art/contents04/index.html
続いて、同じくプロゴルファーの諸見里しのぶ選手が着用しているサングラス SWANS LUNAは、サングラス本体13,650円+レンズ(加工費込)20,000円=計33,650円(税込)となっており、リーズナブルに本格的な度付きスポーツサングラスを手に入れることができる。
愛眼の全265店舗で対応
A.R.T.システムは、愛眼の全265店舗で対応している。すでに述べたように、本格スポーツサングラスを度付き対応しているメガネ店が少ない中、愛眼のようなチェーン店でこうしたサービスを展開しているのは、スポーツ愛好者にとってはうれしいのではないだろうか。
さらに、一部店舗では、オリジナル視力測定機器を使って、スポーツサングラスを度付きにした際の見え方を疑似体験ができる。
また、出来上がりまでの納期が最短で10日、最長でも2週間程度というのも、本格スポーツサングラスの度付き対応としては、とても早いのもありがたい。
疑似体験ができる店舗や A.R.T.システムについてのお問い合わせは、下記のリンク、または愛眼株式会社 お客様相談室 TEL:0120-313-078まで。
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度付きスポーツサングラスに強いメガネ店
- 金栄堂(山形県長井市)
- SUNGLASS PRO SHOP eau de vie(東京都台東区)
- 丸石眼鏡店(東京都大田区)
- メガネ ナカジマ(神奈川県川崎市)※外部リンク
- カワチ(愛知県名古屋市)
- メガネのジンノ(愛知県東海市)
- EYE CUE(新潟県新潟市)
- Double O GlassesGEAR(京都府京都市)
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