メガネブランド design88(デザインハッパ)が監修した、スイッチひとつでレンズの色の濃さが変わる調光サングラス「マリシテン」が、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて公開された。
マリシテンは、液晶フィルムをはさみ込んだレンズを搭載。フレームに内蔵されたスイッチを押すだけで、レンズの色の濃さを7段階に調節できる。色の変化にかかる時間は、わずか0.1秒程度だという。
レンズの色の濃さを調節するスイッチは、右テンプル(つる)付け根付近に搭載されている。
色の濃さが変わるレンズは「調光レンズ」と呼ばれ、以前から数多く販売されている。ほとんどの調光レンズは、紫外線に反応して色の濃さが変化する仕組みで、屋外では色が濃くなり、屋内では色が薄くなる。通常のサングラスでは、必要に応じて掛けたり外したりする必要があるが、調光レンズが入ったサングラスなら、掛け外しの手間が省けるので、とても便利に使える。
紫外線に反応する調光レンズの難点は、色の濃さが変わるのに時間がかかることだ。色が濃くなるのには30秒から2分程度、色が薄くなるのには1分から5分程度かかってしまう。仕組み上、紫外線が多いほど色が濃くなり、気温が低いほど色が濃くなるので、色の濃さを自分でコントロールできないことや、UVカットが施されたガラス越しでは色が濃くならないことも難点と言えよう。
マリシテンは、「色の濃さが変わるのが早い(約0.1秒)」、「自分の好みに合わせて色の濃さを調節できる」という点で、紫外線に反応する調光レンズよりも優れている。レンズの色の濃さは、可視光線透過率10%~45%の範囲で調節可能なので、快晴からくもりまで十分に対応でき、色を最も薄くすれば、室内に入ってもそれほど違和感はないだろう。
マリシテンのレンズは、最も濃い色の状態では真っ黒に近くなり、最も色が薄い状態では目が透けて見える。
フレームのデザインは、誰にでも掛けやすいクラシックな定番スタイルを採用。レンズは丸みのないフラットなタイプでカッコいい。マリシテンのために新たに開発し、”メガネの聖地”とも称される福井県鯖江市の工場で製造された鼻パッドを搭載することで、高級メガネにも劣らない「ズレにくさ」と「掛け心地」を実現したという。
マリシテンは、コロナ禍で厳しい状況にある福井県鯖江市のメガネ工場を少しでも助けたいという思いも込めて、10月9日(金)よりクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募っている。支援した人は、一般販売予定価格15,300円のところ早割価格で購入できる(下記リンク参照)。
マリシテン 商品概要
【品名】ファッショングラス
【レンズ素材】ポリカーボネート・液晶シート
【フレーム素材】TR-90
【ノーズパッド素材】ステンレス
【可視光線透過率】10%~45%
【紫外線透過率】0.1%以下