視力矯正手術(レーシック)専門医院である「銀座近視クリニック」は、マーケティング会社「トレンダーズ」を通じて、メガネやコンタクトレンズのユーザーに対して、「『メガネ』や『コンタクト』を使用していて不便に感じる時」についてのアンケート調査をおこなった。
調査結果を見ると、メガネユーザー、コンタクトレンズユーザーがそれぞれ不便に感じていることのほか、視力が悪いがゆえの失敗談、「視力が悪いと、災害(地震、火事、などの緊急事態)の時に困ると思いますか?」という質問については、95%のひとが「困る」と回答したことなどがわかる。
メガネユーザーが不便に感じていること・ベスト4
第1位:「お風呂に入る時」(70%)
お風呂に入るときは、メガネを掛けるとレンズがくもるし、メガネを掛けないと見えないし…などと困っているひとが多いのだろう。特に、旅行先で慣れない大きなお風呂に入るときや、眺めのいい露天風呂に入るときには、不便に感じているメガネユーザーが多いのではないだろうか。
メガネのことだけを考えると、特に今主流となっているプラスチックレンズは、高い温度に弱いので、メガネを掛けてお風呂に入らないほうがよい。しかし、そうも言ってられない…というひとも多いのでは。
関連リンク:プラスチックレンズは熱に弱いって本当?(PDFファイル)
第2位:「スポーツをする時」(64%)
スポーツをするときには、メガネがずれる、レンズがくもる…といったことで困っているひとが多いのだろう。また、スポーツのときにはコンタクトレンズをつけるというひともいるようだ。
Zoff(ゾフ)の Zoff Athlete(ゾフ・アスリート)や、眼鏡市場の i-ATHLETE(アイ・アスリート)といったリーズナブルなスポーツ用メガネが出てきたことは、スポーツ好きのメガネユーザーには朗報と言えそうだ。
第3位:「マスクやヘルメットを着用する時」(53%)
マスクやヘルメットを着用するときに困ることとしては、メガネのテンプル(つる)がジャマになることや、レンズがくもることが挙げられよう。
一般的なメガネのように耳の後ろで曲げ込むタイプのテンプル(つる)ではなく、まっすぐで頭を抱え込むようなストレートタイプのテンプル(つる)のものを選ぶと、マスクやメガネを着用してもジャマになりにくいだろう。
また、レンズがくもることについては、メガネのプロも絶賛のくもり止め「アンチフォグ レンズクリーナー」がおすすめだ。
第4位:「海やプールに行く時」(52%)
メガネを掛けたまま水の中に入るわけにも行かないし、メガネを掛けないと見えないし、外したメガネもジャマになるし…などと、海やプールに行くときも、メガネユーザーは困ることが多い。とりあえずは、度付きゴーグルを用意することがベストだろうか?
コンタクトレンズユーザーが不便に感じていること・ベスト4
第1位:「海やプールに行く時」(52%)
水の中に顔をつけないのなら、コンタクトレンズをつけたままでも問題はないが、なかなかそうもいかないだろう。
サーフィンなどのマリンスポーツをするひとのなかには、1日使い捨てタイプのコンタクトレンズをつけて、海に入るひともいるようだが…。
関連リンク:サーフィンと視力の関係
第2位:「お風呂に入る時」(44%)
メガネユーザー同様、コンタクトレンズを外すとよく見えないので困るというひとが多いのであろう。
もし、よく見えないのは困るというのであれば、コンタクトレンズをつけたままお風呂に入るのも、ひとつの方法だろう。大声ではすすめられないかもしれないが、個人的には、顔にお湯がかかるときにしっかりと目を閉じていれば問題ないのではないかと思っている。
関連リンク:5.こんなときどうすればいいの?:日本コンタクトレンズ「コンタクトレンズをはめたまま、お風呂やサウナに入ってもいいですか?」
第3位:「旅行をする時」(35%)
コンタクトレンズの予備を持っていったり、旅行先でレンズケアをするのが面倒…ということだろうか。
第4位:「花粉症の症状が出た時」(33%)
花粉症の症状が出ているときには、コンタクトレンズよりもメガネのほうがつらくないが、実際には「花粉でつらくてもメガネは掛けたくない」と思っているひとが多いという調査結果もある。
花粉でつらくてもメガネは掛けたくないひとには、1日使い捨てタイプのコンタクトレンズがおすすめだ。
関連リンク:花粉症の時期でもコンタクトレンズで快適に過ごす方法
視力が悪いことが原因でやってしまった失敗談
メガネやコンタクトレンズを使っているひとなら、視力が悪いことで失敗した経験は少なからずあるのではないだろうか?今回のアンケート調査からは、次のような声が上がっている。
「コンタクトをせずに歩いていたら、無視したと勘違いされた。(37歳・女性)」
「前を歩いている人との距離感がつかめなくてぶつかってしまった。(31歳・女性)」
「裸眼で家の中を歩いていたら、階段の段差が見えずに2階から転落した。(35歳・男性)」
災害時には95%のひとが「困る」と回答
今回のアンケート調査では、「視力が悪いと、災害(地震、火事、などの緊急事態)の時に困ると思いますか?」という質問に対して、95%のひとが「困る」と回答している。
メガネユーザー・コンタクトレンズユーザーには、「もしものときの備え」として、以下のようなことをおすすめする。
- まずはメガネを枕元に
- 非常持ち出し袋にメガネを
- メガネを点検しておく
- 安いものでもいいので予備のメガネを用意しておく
- コンタクトレンズを用意しておく
- できれば一日使い捨てタイプのコンタクトレンズがおすすめ
詳細については以下から。
今回のアンケート調査について
- 調査期間:2011年6月20日~6月21日
- 調査対象:20~39歳 男女500名(視力0.1以下かつレーシック未経験者)
- 調査方法:インターネット調査