ロンドンにある世界でも最高峰の美術大学 Royal College of Art(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)でともに学んだ Azusa Murakami (村上あずさ)さんと Alexander Groves(アレクサンダー・グローブス)さんによるデザインユニット STUDIO SWINE が作った Hair Glasses は、その名の通り、人間の髪の毛から作られたアイウェア。
STUDIO SWINE のホームページによると、Hair Glasses は人毛を生物由来の樹脂で固めて作られたもので、100%生分解性、つまり土に還る、環境に優しいことに加えて、生産時に有害な物質が一切出ないという優れものだ。
STUDIO SWINE ではエクステ(ヘアエクステンション)を作る技術と、人口が増え続ける限り、常に新しいものが供給される人毛という素材の可能性を追求すべく、髪の毛からメガネやサングラスを作ったのだという。
(写真1)Hair Glasses「big」 by STUDIO SWINE。テンプル(つる)には「くし」のモチーフが。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真2)Hair Glasses「brow」 by STUDIO SWINE。今注目のブロー(サーモント)風デザイン。イエローのレンズもいい感じ。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真3)Hair Glasses「holiday」 by STUDIO SWINE。生地の柄も美しい。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真4)Hair Glasses「lowarm」 by STUDIO SWINE。「lowarm」の名の通り、テンプル(つる)がレンズの下についているデザイン(アンダーテンプルとも呼ばれる)が特徴。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真5)Hair Glasses「pinklady」 by STUDIO SWINE。テンプル(つる)のカタチも印象的。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真6)Hair Glasses「reading1」 by STUDIO SWINE。左右のレンズをつなぐブリッジが、クラシカルなメガネのモチーフのひとつである、鍵穴のようなカタチの「キーホール・ブリッジ」になっている。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真7)Hair Glasses「reading2」 by STUDIO SWINE。細身のフレームが今っぽくて、いい感じ。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真8)Hair Glasses「sporty」 by STUDIO SWINE。アビエーター風のデザインと、二股になったテンプル(つる)の組み合わせが新鮮。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
(写真9)Hair Glasses「dsc_0231」 by STUDIO SWINE。レトロな丸メガネに仕上がっている。
(出典)http://studioswine.wordpress.com/2011/06/25/hair-glasses-2/
Dezeen architecture and design magazine の記事によると、Hair Glasses は Royal College of Art(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)の卒業生による展示会 RCA 2011に出展されたとのこと。
人口が増え続ける限り、ずっと入手可能であり、しかも環境に優しい素材である人毛から作られたメガネが、商品化される日は来るのだろうか。