東京・原宿の人気メガネ店 Opticien Loyd(オプティシャン ロイド)のブログによると、「教授」こと音楽家の坂本龍一さんが愛用している黒い丸メガネは、同店のパーソナルオーダーで作られたものだという。
このメガネの製作を手がけたのは、同店の代表であり、メガネフレーム職人でもある並木豊明さん。特注の極厚生地から全て手仕事によって作り出されたこの黒い丸メガネは、とても味わい深いものに仕上がっている。
パーソナルオーダーによる「世界でひとつだけのメガネ」
Opticien Loyd(オプティシャン ロイド)のブログでは、坂本龍一さんがオーダーした黒い丸メガネの作られる様子が、豊富な写真とともに紹介されている。
素材となっているのは、特注の極厚12mmの生地(写真1)。これだけ厚い生地が使われるのは非常にめずらしいことで、手作りのパーソナルオーダーならではと言えそうだ。
(写真1)坂本龍一さんの黒い丸メガネに使われた特注の極厚12mm生地。
(出典)http://www.loyd.co.jp/cms/weblog/staff/2011/08/loyd-10.html
この生地を糸のこで切り出して、やすりを使ってメガネの形を整えていく(写真2・3)。もちろん、全て職人である並木豊明さんの手仕事によるものだ。自分だけのオリジナルメガネということはもちろん、こうして手作りされるメガネに惹かれるひとも多いのではないだろうか。
(写真2)外形を切り出したあと、糸のこを使ってレンズ部分をくり抜いている様子。
(出典)http://www.loyd.co.jp/cms/weblog/staff/2011/08/loyd-10.html
(写真3)糸のこで切り出したあとは、やすりを使って形を整えていく。
(出典)http://www.loyd.co.jp/cms/weblog/staff/2011/08/loyd-10.html
坂本龍一さんの黒い丸メガネのようなセル(プラスチック)フレームは、鼻あてがフレームと一体化しているため、あとから鼻のフィット感を調整するのは手間がかかる。そのため、掛け心地を左右する鼻あて部分は、特に念入りに作られるのだという(写真4)。掛けるひとの鼻の形に合わせて作ることができるのは、パーソナルオーダーならではと言えよう。
(写真4)鼻あて部分のクローズアップ。掛けるひとに合わせて鼻あてを作ることができるのはオーダーならでは。
(出典)http://www.loyd.co.jp/cms/weblog/staff/2011/08/post-198.html
一般のひともオーダーできる
Opticien Loyd(オプティシァン ロイド)では、一般のひとからもフレームのオーダーを受け付けている。既存のフレームでは飽き足らないひとや、自分だけのオリジナルメガネがほしいというひとにとっては、うれしいサービスだ。詳細については、下記のリンク先の「『お問い合わせ』はコチラ」から問い合わせてみてほしい。Opticien Loyd(オプティシャン ロイド)店舗データ
- 住所:東京都渋谷区神宮前4-26-35 FARM bldg. 2(地図を見る)
- 電話:03-3423-0505
- 営業時間:10:30~20:00
フレームをオーダーできるメガネ店
Opticien Loyd(オプティシァン ロイド)以外にも数は少ないものの、フレームのオーダーを受け付けているメガネ店がある。その中から、GLAFAS(グラファス)に掲載されているメガネ店をご紹介しよう。
GLOSS AOYAMA(グロス アオヤマ)
東京・青山にある GLOSS AOYAMA(グロス アオヤマ)は、日本のメガネフレームメーカー BOSTON CLUB(ボストン クラブ)の直営店。店内にはデザインルームが併設されており、常駐しているデザイナーと相談しながらオリジナルメガネをオーダーすることができる。
GLASS GALLERY 291(グラスギャラリー 291)
東京・青山にある GLASS GALLERY 291(グラスギャラリー 291)は、メガネの世界的産地である福井県のメガネをPR・販売するアンテナショップ。産地と提携する強みを生かして、フレームやサングラスのオーダーメイドも受け付けている。チタンやセル(プラスチック)といった一般的な素材から、竹や木といった自然素材まで幅広く扱っている。
eyewear Mebius(アイウェア メビウス)
東京・渋谷にある eyewear Mebius(アイウェア メビウス)は、店内に工房をかまえるメガネ店。フレームのオーダーを随時受け付けているほか、手作りメガネ教室も開催している。
glass工房602(グラスコウボウロージー)
東京・西荻窪の glass工房602(グラスコウボウロージー)も、店内に工房をかまえるメガネ店。セル(プラスチック)やメタルといった一般的な素材に加えて、木製フレームにも力を入れている。
【関連記事】
ユニオンメガネ
千葉県市川市にあるユニオンメガネは、丸メガネなどクラシカルなオーダーメイドメガネフレームを得意としている。
Glas Hutte 栄店(グラスヒュッテ サカエテン)
名古屋市の Glas Hutte 栄店(グラスヒュッテ サカエテン)では、セミオーダーまたはフルオーダーでのオーダーメイドフレームを作ることができる。
3×3=∞(サザン=インフィニティ)
名古屋市の 3×3=∞(サザン=インフィニティ)では、店内にある「手作り眼鏡工房」でオリジナルフレームを作ることができる。自分の手で作ることもできるほか、職人に全てまかせてしまうこともできる。
田中眼鏡(タナカガンキョウ)
田中眼鏡(タナカガンキョウ)は、メガネの世界的産地である福井県鯖江市の地の利を生かし、オーダーメイドメガネの作成や手作りメガネ教室を開催している。