JINS(ジンズ) vs Zoff(ゾフ) メガネのネットバーチャル試着 徹底比較- GLAFAS(グラファス)

JINS(ジンズ) vs Zoff(ゾフ) メガネのネットバーチャル試着 徹底比較

JINS(ジンズ) vs Zoff(ゾフ) メガネのネットバーチャル試着 徹底比較

メガネ向いてHoi! / Salon de MEGANE! | JINS(スクリーンショット)

超薄型レンズを選んでも追加料金0円(※)という安さと、軽くて掛け心地のいい Air frame(エア・フレーム)が人気のメガネ店 JINS(ジンズ)は、パソコンを使ってオンライン上でメガネの試着ができるサービス「Salon de MEGANE!」と、試着しながら遊べるゲーム「メガネ向いてHoi!」を3月8日(木)にスタートした。

Salon de MEGANE!」と「メガネ向いてHoi!」はともに、すでにある写真またはパソコンのウェブカメラで撮影した写真を使って、メガネのバーチャル試着ができるというもの。また、「メガネ向いてHoi!」では、ゲームに連勝するとオンラインショップで使えるクーポンももらえる。

ニュースリリースには、同じようなサービスで先行する Zoff(ゾフ)Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)に意識したような文面も見られるので、早速比較してみたい。

※カラーレンズは+3,000円かかるほか、遠近両用レンズなどにも追加料金がかかる。

顔写真を使ってメガネを試着できる「Salon de MEGANE」

(写真1)「Salon de MEGANE!」は、写真を選び、メガネを選ぶと、メガネが合成された3D画像が自動的に作成される。

(写真1)「Salon de MEGANE!」は、写真を選び、メガネを選ぶと、メガネが合成された3D画像が自動的に作成される。

(出典)http://fitting.jins-jp.com/

Salon de MEGANE!とは、顔写真を使って、ネット上でメガネの「試着」ができるというもの。試着することができないという、ネット通販のデメリットを解消することが期待できるサービスだ。

(写真2)「Salon de MEGANE!」でメガネを「試着」するには、まずは写真選びから。

(写真2)「Salon de MEGANE!」でメガネを「試着」するには、まずは写真選びから。

(出典)http://fitting.jins-jp.com/

「試着」するための写真を選ぶ方法は、「WEBカメラで撮影」、「パソコン内の写真を使う」、「Facebookのアルバムから選ぶ」の3つ(写真2)。どの方法でも、きれいにメガネを合成するために、写真の位置やサイズを調整する必要がある。

筆者も実際に試してみたが、写真の位置とサイズを合わせるのは「WEBカメラで撮影」するよりも、「パソコン内の写真を使う」、「Facebookのアルバムから選ぶ」のほうが簡単。というのも、筆者のWEBカメラ(Logicool(ロジクール) HD Webcam C525)では、WEBカメラからかなり離れて撮影しないと、所定の位置に合わせることができなかったからだ。

また、「試着」するにはメガネを掛けない状態で撮影するのが望ましいので、度が強いひとはあらかじめメガネを外した顔写真を用意しておくのがおすすめだ。

(写真3)「Salon de MEGANE!」では、フレームを選んでクリックするだけで、次々と試着できる。【クリックして拡大】

(写真3)「Salon de MEGANE!」では、フレームを選んでクリックするだけで、次々と試着できるほか、顔型に合わせたおすすめのメガネも提案してくれる。【クリックして拡大】

(出典)http://fitting.jins-jp.com/

顔写真の用意ができたら、いよいよ「試着」スタート。顔写真の右に並んだフレームから好きなものを選んでクリックするだけで、いろいろなフレームを簡単に「試着」できる。また、フレームの切り替えもストレスなく、スムーズなのがいい感じ。

また、注目なのは、「自動顔認識機能」により、「丸顔」 「四角顔」 「三角顔」 「面長」 といった顔型のタイプを検証し、それぞれの顔型に似合うメガネをおすすめしてくれること。「どんなメガネが似合うか分からない」というひとにとっては、参考になるのではないだろうか。

ただし、ちょっと残念なのは、「試着」した画像があまり大きくないところ。(写真3)は、パソコンを全画面表示にしてスクリーンショットを撮ったものだが、もっと画像が大きいと、「試着」をより楽しめるのではないだろうか?

ちなみに、Zoff(ゾフ)の Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)では、Salon de MEGANE!よりも大きな画像で「試着」を楽しむことができる(写真4)。

(写真4)Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)「で「試着」しながら、パソコンを全画面表示にして撮ったスクリーンショット。【クリックして拡大】

(写真4)Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)「で「試着」しながら、パソコンを全画面表示にして撮ったスクリーンショット。【クリックして拡大】

メガネを試着しながらゲームを楽しめる「メガネ向いてHoi!」

(写真5)メガネを試着しながらゲームを楽しめる「メガネ向いてHoi!」。

(写真5)メガネを試着しながらゲームを楽しめる「メガネ向いてHoi!」。

(出典)http://fitting.jins-jp.com/

JINS(ジンズ)が展開しているもうひとつのサービスが「メガネ向いてHoi!」。Salon de MEGANE!と同じように、顔写真を使ってネット上でメガネを試着しながら、「あっち向いてホイ」を楽しみながら、横顔、上向き、下向きの顔をチェックできるほか、さまざまな表情での「試着」ができる。

また、「あっち向いてホイ」で3勝すると500円分、全勝すると2,000円分のクーポンをゲットできるので、気軽に楽しんでみては?

(写真3)「Salon de MEGANE!」では、フレームを選んでクリックするだけで、次々と試着できる。【クリックして拡大】

(写真5)「メガネ向いてHoi!」では、3勝すると500円分、全勝すると2,000円分のクーポンをゲットできる。

(出典)http://fitting.jins-jp.com/

あっち向いてホイ」で勝負したあとには、「SMILE」、「ANGRY」、「SAD」、「HAPPY」という4つの「メガネ・フェイス」を見ることができる(写真6)。この「メガネ・フェイス」の写真は、Facebookに投稿したり、自分のパソコンに保存することもできる(写真6)。

(写真6)「メガネ向いてHoi!」では、4つの「メガネ・フェイス」を楽しむことができる。image by JINS

(写真6)「メガネ向いてHoi!」では、4つの「メガネ・フェイス」を楽しむことができる。image by JINS

しかし、残念なのは、保存できる写真の大きさ。技術的な理由かどうかは不明だが、174ピクセル×174ピクセルというのは、あまりに小さすぎるのではないだろうか。

先行する Zoff(ゾフ)のサービスと比べてみると…

(写真7)Zoff(ゾフ)のネットバーチャル試着サービス「Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)」。image by インターメスティック。

(写真7)Zoff(ゾフ)のネットバーチャル試着サービス「Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)」。image by インターメスティック。

JINS(ジンズ)と同じ価格帯のメガネ店 Zoff(ゾフ)では、ネット上でメガネの「試着」ができるサービス Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)を2011年4月より展開している。

Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)では、AR(拡張現実)と呼ばれる技術を使い、パソコンのウェブカメラを通して映し出されるリアルタイム画像の「自分の顔」と3Dになったメガネが合成されて、まるで鏡に向かって試着しているような体験ができる。

JINS(ジンズ)の Salon de MEGANE!メガネ向いてHoi!との違いのひとつは、専用ソフトのダウンロード・インストールが必要なこと。Zoff(ゾフ)の開発担当者によると、よりリアルな試着を体験できるようにするために専用ソフトを使うことにしたというが、いちいちインストールするのは面倒…と思うひともいるだろう。

また、Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)は、ウェブカメラを通じてしか試着できないので、使えるひとが限られてしまうと言えよう。

とはいえ、筆者も実際に試してみたが、ウェブカメラと専用ソフトという環境さえ整えれば、かなりリアルな「試着」を楽しむことができる。顔を横に向ければ、横顔やテンプル(つる)の柄まで見えるのには、思わずビックリするひとが多いのではないだろうか。まずは、ここに紹介する動画で疑似体験してみてほしい。

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先行する Zoff(ゾフ)を意識??

先行する Zoff(ゾフ)の Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)が AR(拡張現実)と呼ばれる技術を使っているのに対して、Salon de MEGANE!・メガネ向いてHoi!では「モーションポートレート(3D glasses fitter)」という技術を採用している。

Salon de MEGANE!のニュースリリースには、「AR技術よりも滑らかでリアルな“最新モーションポートレート”の3D画像で…」と書かれているが、Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)を意識しているように思うのは筆者だけだろうか?

(写真3)「Salon de MEGANE!」では、フレームを選んでクリックするだけで、次々と試着できる。【クリックして拡大】

(写真8)モーションポートレートとは、1枚の写真から自動的に3Dを作成するというもの。

(出典)http://www.motionportrait.com/about/

モーションポートレート社の公式サイトによると、モーションポートレート(3D glasses fitter)とは、「1枚の写真から自動的に3次元モデルを生成し、多彩な表情の顔アニメーションを自動的に作り出すことができる技術」のこと。

Salon de MEGANE!・メガネ向いてHoi!で実際にメガネを「試着」してみたところ、ほぼ無表情の写真が3Dになって、さまざまな表情をまばたきまでしながら見せてくれたのには驚かされた。

しかし、シビアに言えば、「試着」している自分の顔が勝手に動いているのを眺めているだけ…という印象も拭えなかった。

Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)では、「試着」している自分の顔はウェブカメラを通じてリアルタイムで映し出されているので、自分が顔を動かせば、画面上の「試着」している自分の顔も動き、よりリアルな「試着」体験が得られる…と筆者は感じた。

とはいえ、Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)は専用のソフトをダウンロード・インストールしなければ「試着」できないのに対して、Salon de MEGANE!メガネ向いてHoi!は、かなり多くのひとが特別なことをすることなく使えるのはポイントが高い(※)。

※Flash Player 10以上が必要となるが、インストールされていないパソコンのほうが少ないのではないだろうか。

「試着」できるメガネの数がカギ

(写真3)「Salon de MEGANE!」では、フレームを選んでクリックするだけで、次々と試着できる。【クリックして拡大】

(写真9)メガネ向いてHoi! / Salon de MEGANE! | JINS(スクリーンショット)

こうして比較してみると、JINS(ジンズ)の Salon de MEGANE!メガネ向いてHoi!と、Zoff(ゾフ)の Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)は、それぞれもとになる技術が違うことから一長一短がある。

よりリアルな「試着」ということでは、画面が大きく、顔の動きに追従する Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)を評価したい。

だが、顔型のタイプを自動的に検証し、それぞれの顔型に似合うメガネをおすすめしてくれることに加えて、専用ソフトやウェブカメラを必要としないことでは、Salon de MEGANE!メガネ向いてHoi!が魅力的だ。

しかし、今後のカギとなってくるのは、「試着」のしやすさやリアルさよりも、「試着」できるメガネの数ではないだろうか?

JINS(ジンズ)によると、Salon de MEGANE!メガネ向いてHoi!で「試着」できるメガネの数は約200種類。一方、Zoff(ゾフ)Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)で「試着」できるのは、執筆時現在で約300種類。いずれも、オンラインショップで販売しているすべてのメガネを「試着」できるわけではない。

今後、両社ともネットで販売しているすべてのメガネが「試着」できるようになると、似合うメガネをより楽しく買うことができるようになり、メガネのネット通販の常識が変わるかもしれない。

お詫びと訂正

記事初出時、「Zoff(ゾフ)の Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)」とすべきところを「JINS(ジンズ)の Zoff Mirror(ゾフ・ミラー)」と掲載していた部分が2箇所がございましたが、2012年3月22日(木) 11:00 に訂正いたしました。

誤った情報を掲載してしまったことを深くお詫び申し上げると同時に、ご指摘くださいましたAさまにお礼を申し上げます。


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(本記事は、執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。また、外部リンク先につきましては、削除されていることもございますので、ご了承ください。)

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