セイコーエプソンは4月10日(火)、メガネレンズ事業を HOYA(ホヤ)に譲渡することに向けて協議を始めることを発表した。
また、HOYA(ホヤ)によると、7月末の本契約を目指すという。
同時に、メガネレンズ・フレームの販売をおこなっているセイコーオプティカルプロダクツの一部持分の HOYA(ホヤ)への譲渡、および、グローバルな販売促進を目指すための戦略的な提携に向けた協議を始めることも発表されている。
なお、現在のところ、HOYA(ホヤ)、セイコーオプティカルプロダクツの各ブランドが、今後どうなっていくのかについては未定となっている。
【最新情報】
◆セイコーエプソンは11月16日(金)、メガネレンズ事業を HOYA(ホヤ)に譲渡する発表した。詳細については以下から。
事業資産を統合し、よりグローバルな展開を目指す
(写真1)光学事業の譲渡に関する交渉開始について(2012年4月10日) | ニュースリリース | トピックス | エプソン
(スクリーンショット)
セイコーエプソンのニュースリリースによると、メガネレンズ事業を HOYA(ホヤ)に譲渡するのは、「双方の事業資産の統合をはかり、一層グローバルに事業展開していくこと」が目的となっている。
日本経済新聞電子版の報道によると、HOYA(ホヤ)のメガネレンズの世界市場シェアは約10%で第3位。それに対して、セイコーエプソンは第5位で、両社の売上高を単純に合わせると1,100億円になるという。
(写真2)HOYA株式会社 | ニュースリリース(スクリーンショット)
また、HOYA(ホヤ)も同時に、「眼鏡関連商品において日本の精密光学ブランドおよび技術のグローバル展開を目的に二社と基本合意を締結」と、ニュースリリースを通じて発表している。
HOYA(ホヤ)に電話取材したところ、7月末の本契約を目指して協議を進め、本契約締結の数ヶ月後をめどに譲渡を受けるという。
日本経済新聞電子版の報道によると、セイコーエプソンが所有する国内外3カ所の開発生産拠点と従業員約2,200名は、原則として HOYA(ホヤ)が引き継ぐ。
また、MSN産経ニュースの報道によると、HOYA(ホヤ)は「昨秋のタイ洪水で特注レンズ工場が浸水被害を受けたことから、レンズ生産拠点の見直しを進めていた」としている。
しかし、GLAFAS(グラファス)の電話取材に対して HOYA(ホヤ)は、「タイ洪水が“後押し”したことは間違いないが、セイコーエプソンからメガネレンズ事業の譲渡を受けることについては、タイ洪水以前から検討していた」と語った。
販売事業も提携へ、双方のブランドは今後どうなる?
(写真3)プレスリリース詳細|ニュース|セイコーホールディングス株式会社(スクリーンショット)
また、メガネレンズ・フレームの販売をおこなっているセイコーオプティカルプロダクツの一部持分の HOYA(ホヤ)への譲渡、および、グローバルな販売促進を目指すための戦略的な提携に向けた協議を始めることも、4月10日(火)に発表されている。
そこで気になるのは、セイコーオプティカルプロダクツ、HOYA(ホヤ)、それぞれが持っているメガネレンズ・フレームのブランドが、譲渡・提携後にどうなるのかということ。
GLAFAS(グラファス)の取材に対し、セイコーオプティカルプロダクツの親会社であるセイコーホールディングス、HOYA(ホヤ)ともに、双方のブランドが今後どうなるかについては、現在のところ未定だと回答している。
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◆セイコーエプソンは11月16日(金)、メガネレンズ事業を HOYA(ホヤ)に譲渡する発表した。詳細については以下から。
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