国民生活センターが子ども用花粉症対策用メガネによる顔のケガに注意喚起- GLAFAS(グラファス)

国民生活センターが子ども用花粉症対策用メガネによる顔のケガに注意喚起

国民生活センターが子ども用花粉症対策用メガネによる顔のケガに注意喚起

「花粉防御用眼鏡の装着例」※写真の商品は事故品と直接関係ありません。

[出典]http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130221_2.html

国民生活センターは2月21日(木)、子ども用の花粉症対策用メガネによる顔のケガに対する注意を呼びかけた。

国民生活センターの発表によると、子ども用の花粉症対策用メガネを掛けて体育の授業を受けていた児童が、友だちとぶつかり左目の上をメガネのフレームで切るなどの事故情報が、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)や医療機関ネットワークに報告されているという。

衝突や転倒でケガ

国民生活センターは、報道発表資料(PDFファイル)を通じて、4つの事例を公開している。

事例1

花粉防御用眼鏡をかけた小 5 男児が運動場でぶつかり眼鏡がくい込み目の上を 3 針縫うけがをした。5 日程前にも小 3 女児が軽傷を負った。最近は花粉防御用の眼鏡やゴーグル着用の子が多い。衝撃を受けた時の対策をして欲しい。
(事故発生年月:2010 年 2 月、兵庫県・小 5 男児、小 3 女児)

事例2

7 歳男児の花粉症がひどいので、ドラッグストアで花粉症用の眼鏡を昨日購入した。本日学校に付けて行ったが、体育の授業中に他の児童が走ってきて顔面にぶつかり、眼鏡の縁で左目の上を 6cm くらい切り 8 針縫った。眼鏡の縁がゴムで覆われておらず、幅もせまい。
(事故発生年月:2012 年 3 月、福島県・7 歳・男児)

事例3

花粉防御用眼鏡をかけていた 7 歳男児が、3 段ある玄関ポーチで転倒し、前方の門扉に頭を打った際に花粉防御用眼鏡が左眉に食い込み、約 4cm 切り、9 針縫うけがを負った。眼鏡に損傷や変形はなかった。眼鏡にゴムなどの柔らかい素材を使用していればこのようなけがはしなかったのではないかと思う。
(事故発生年月:2012 年 3 月、広島県・7 歳・男児)

事例4

野球の練習中にダイビングしてボールをキャッチしようとしたところ、スプリンクラーに前額部をぶつけた。花粉症用のゴーグルをしていたために、ガードの部分が右眉にあたり、右眼 瞼(まぶた)に長さ 1cm 程度、深さ 4mm 程度の挫創を負った。
(医療機関ネットワーク 事故発生年月:2012 年 4 月、9 歳・男児)

花粉を防ぐ形状が問題と指摘

(写真左)「花粉防御用眼鏡の装着例」(写真右)「通常の子ども用眼鏡の装着例」※「写真の商品は事故品と直接関係ありません。」

(写真左)「花粉防御用眼鏡の装着例」(写真右)「通常の子ども用眼鏡の装着例」
※「写真の商品は事故品と直接関係ありません。」

(出典)http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130221_2.pdf

花粉症対策用メガネは、花粉が目に入ることを防ぐために、フレームの張り出しが通常のメガネよりも顔面に近くなるカタチになっている。

国民生活センターは、「転倒や衝突したときなどに、眼鏡の張り出し部分が顔面に強く押し付けられ、目の周囲にけがを負うおそれがある。」として、花粉が目に入るのを防ぐためのの形状が問題点だとしている。

スポーツなどには使用しないよう呼びかけ

by Paul A Hernandez【大きな写真を見る】

by Paul A Hernandez大きな写真を見る

PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)や医療機関ネットワークに報告された事例などを受けて、国民生活センターは、強い衝撃を受ける可能性があるスポーツなどをする際、特に子どもは花粉症対策用メガネを掛けないよう注意を呼びかけている。

ケガや運動時の使用への注意書きを要望

国民生活センターは、花粉症対策用メガネによる事故を防止するために、フレームによるケガの危険性に関する表示や、運動時の使用について注意を喚起する表示を徹底してほしいと、販売事業者に呼びかけている。

関連リンク

JINS 花粉 Cutの子ども向けタイプの紹介ページには、ケガの危険性やスポーツ時には使用を控えることをすすめる記述が見られる。

眼鏡(メガネ・めがね) - JINS | 【JINS 花粉Cut for kids】花粉などの異物から眼を保護するメガネ KF-13S-006 04

この商品は花粉飛散から目を守るために、目の部分にフィットする商品設計となっています。
接触プレーのある激しいスポーツ時、ボールや固いものがぶつかったりした場合、
目や顔に重傷を負うことがあります。ご注意ください。
特に、お子様は危険が伴うシーンでのご使用はお控えいただくことをお勧めいたします。

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