ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーは、眼の紫外線対策には時間帯や季節を問わず注意が必要であることが明らかになったと、プレスリリースを通じて発表した。
金沢医科大学眼科学講座 佐々木洋教授の研究結果によれば、天気予報の紫外線注意報などに使用される「UVインデックス」が低い季節や時間帯でも、「眼」が浴びる紫外線量「眼部UVインデックス」は高めに推移するのだという。
「肌」が浴びる紫外線量と「眼」が浴びる紫外線量は異なる
天気予報の紫外線注意報などに使用される「UVインデックス」とは、紫外線の強さを指標化したもので、主に「肌」に及ぼす影響の度合いを示すものだ。
佐々木教授は「UVインデックス」と相関の高いUV-Bセンサーを使用した「マネキン型UV計測装置」を用いて、「眼」が浴びる紫外線の量を示す「眼部UVインデックス」を計測した。
その結果、「UVインデックス」が低い時間帯や季節でも、「眼部UVインデックス」は高めに推移することが明らかになった。
【グラフ1】2012年6月14日の「UVインデックス」(グラフ青)と「眼部UVインデックス」(グラフ赤)の比較データ。
「UVインデックス」が比較的低い朝・夕で、「眼部UVインデックス」との差が大きいことがわかる。
(出典)http://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/p0121.htm
【グラフ2】2011年12月14日の「UVインデックス」(グラフ青)と「眼部UVインデックス」(グラフ赤)の比較データ。
「UVインデックス」は夏より低いものの、「眼部UVインデックス」は冬でも高い値を示している。
(出典)http://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/p0121.htm
眼の紫外線対策は「メガネ(サングラス)」「コンタクト」「帽子」
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーでは、眼に入ってくる紫外線対策には、「メガネ(もしくはサングラス)」「コンタクトレンズ」「帽子」の併用をすすめている。
「どうしてコンタクトレンズが必要なの?」と思うひともいるのではないだろうか。
メガネまたはサングラスのみの場合、レンズと顔とのすき間から入り込んだ紫外線が角膜周辺部で屈折したあと、眼の鼻側に集中する「コロネオ現象」により、結果として正面からの紫外線よりも強いダメージを与える可能性があるというのだ。
「コロネオ現象」による紫外線への対策には、角膜(黒目)と結膜(白目)の一部をカバーすることができる「UVカットコンタクトレンズ」の併用がいいようだ。
【左】メガネ(サングラス)のみの場合、メガネ(サングラス)と顔とのすき間から入り込んだ紫外線が吸収されてしまう。
【右】コンタクトレンズを併用すると、メガネ(サングラス)と顔とのすき間から入る紫外線の侵入を防ぐ。
(出典)http://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/p0121.htm
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(出典)http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/uvhp/link_uvindex_norm56.html