メガネチェーン店最大手の眼鏡市場と ALOOK（アルク）を運営するメガネトップは、MBO（マネジメント・バイアウト、経営陣が参加する買収）を実施することを発表した。
メガネトップ社長である冨沢昌宏氏の資産管理会社が、TOB（株式公開買付け）を実施、全株式を取得するもので、メガネトップの取締役会はこれを了承した。
今回のMBOにより、メガネトップは株式非上場となる見込みで、短期的な業績変動に左右されずに、機動的かつ柔軟な意思決定を可能とする経営体制を構築することを目指す。
TOB買い付け価格は1,400円、株価は年初来高値
「(株)メガネトップ【7541】：株式/株価 - Yahoo!ファイナンス」（スクリーンショット）
今回のTOBによる買い付け価格は1,400円。4月15日(月)午前の終値1,290円を9％上回る額となっている。
この発表を受けて、メガネトップの株価は上昇。4月15日(月) 14:41現在、前日比86円高（6.54％）の1,400円をつけている。
今回のTOBでは、18,306,561株を買付予定数の下限として設定し、上限は設けない。買い付け期間は、4月16日(火)～5月30日(木)となっている。
短期的な業績変動に左右されない、機動的な経営体制構築を目指す
メガネトップのホームページ。（スクリーンショット）
眼鏡市場と ALOOK（アルク）を運営するメガネトップは、2012年3月期には、売上高634億円、営業利益88億円と過去最高益を達成し、メガネ業界において、売上高で業界トップ企業（市場シェア17％程度）となった。
しかし、メガネ業界全体としては、企業間の価格競争による単価低下により、市場規模が縮小傾向にある。
また、一般消費者の間では、デザイン性や機能性の高い商品を求める動きが一段と強くなっており、それに対応した商品開発や店舗展開、価格戦略の見直しが求められていると言えよう。
メガネトップは、今回のMBOにより、短期的な業績変動に左右されずに、機動的かつ柔軟な意思決定を可能とする経営体制を構築し、「市場シェア30％の獲得」及び「1,000から1,100店舗体制の実現」を目指していくとしている。
眼鏡市場とは
眼鏡市場のホームページ（スクリーンショット）。
眼鏡市場はレンズ込みで15,750円から（※）という低価格と「追加料金0円」で人気のメガネ店。ベッキーさんがイメージキャラクターをつとめていることでも有名。
超弾性ポリアミド樹脂の特性を生かした、軽くてズレにくく掛け心地のよいフレーム「FREE FiT（フリーフィット）」は大ヒット商品となっているほか、ライセンスブランドのフレームも取り揃えており、幅広い世代やニーズに対応している…【続きを読む】
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ALOOK（アルク）とは
ALOOK（アルク）のホームページ（スクリーンショット）。
alook（アルク）のコンセプトは「着がえるメガネ」。Tシャツやアクセサリー感覚で買えるよう、価格設定はレンズ込みで、5,250円、8,400円、10,500円、12,600円となっている。
同価格帯の Zoff（ゾフ）や JINS（ジンズ）と同様、毎月新作メガネを発売。毎月100バリエーション以上の商品が追加されるので、お店に行くたびに新しいフレームを見ることができるのが魅力だ…【続きを読む】
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