「Alarm Glasses For Deaf」は、聴覚障害者に危険を伝えるというメガネ。
両サイドに取り付けられたマイクがクルマの音などを拾うと、レンズにアニメーションを表示したり、テンプル(つる)先端部を振動させることで、聴覚障害者に危険を伝えるという仕組みだ。
「Alarm Glasses For Deaf」の優れたコンセプトは、アメリカのデザイン賞「Spark Awards 2013」の金賞を受賞。2020年の発売を目指しているという。
聴力障害者を危険から守るために
デザイナー Sangjin Joo 氏は、「Alarm Glasses For Deaf」をデザインした理由について、次のように語っている。
「聴力障害者は、街中でいつも大変な思いをしている。なぜなら、背後からやってくるクルマの音が聞こえないので、危険を察知するのが難しいからだ。例えば、道路を横断するときに、クラクションを鳴らされても聞こえないのだから。」
「聴力障害者は音が聞こえない。
人間の視界は70°しかないので、
時に危険な目に合ってしまう。」
(出典)http://www.sparkawards.com/galleries/index.cfm?entry=7572B7F4-5056-A832-A2B0A52EDD972027
危険を音で感知して、アニメや振動で伝える
「Alarm Glasses For Deaf」は、両サイドに取り付けられたマイクで拾ったクルマのクラクションや叫び声、電話の着信音といった大きな音を、視覚や振動に変えることで、聴覚障害者に伝える仕組みになっている。
マイクが大きな音を拾ったときには、レンズの端にアニメーションを表示させることで、注意を促してくれる。しかも、大きな音を拾ったときには赤、あまり大きくない音の場合には黄色のアニメーションが表示される。
また、テンプル(つる)先端部を振動させて、大きな音を伝えることもできる。
「音を視覚的アニメーションに変化させれば、
聴力障害者は死角からの音に気づくことができる。」
(出典)http://www.sparkawards.com/galleries/index.cfm?entry=7572B7F4-5056-A832-A2B0A52EDD972027
(上)テンプル(つる)の根本付近にはマイクを、
先端近くにはバイブレーターを装備。
(下)レンズの端にはアニメーションを表示できる。
(出典)http://www.sparkawards.com/galleries/index.cfm?entry=7572B7F4-5056-A832-A2B0A52EDD972027
「Alarm Glasses For Deaf」の着用イメージと全体図。
(出典)http://www.sparkawards.com/galleries/index.cfm?entry=7572B7F4-5056-A832-A2B0A52EDD972027
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