ハーバード大学とウォーリック大学の物理学者が開発した Eye Sim は、近視や遠視、乱視があるひとが、裸眼ではどのように見えているかを体験できるウェブサイト。
メガネを作ったときの度数控えや、コンタクトレンズのパッケージに記載されている度数を入力すれば、裸眼での見え方が画像で表示される。
視力の良いひとに「メガネを外したら、こんなに見づらいんだよ」と伝えたいひとや、「メガネを掛けているひとは、どのくらい見づらいのか?」を知りたい視力の良いひとは、ぜひ一度試してみては。
Eye Simにアクセスしたら、Sph(近視・遠視の度数、spherical(球面度数)の略)、Cyl(乱視度数、cylinderの略)、Axis(乱視軸または角度)を、左右それぞれ入力すればOK。
image by Eye Sim
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近視の見え方をEye Simで体験
Eye Sim に近視の度数を入力して、その見え方を体験してみた。
まずは、S-1.00の見え方。このくらいの度数なら、遠くを見る必要があるときだけ、メガネを掛けるひとが多いはず。
Eye Sim でS-1.00の見え方をシミュレーションした画像と、正視(Sph:0、Cyl:0、Axis:0)の画像を交互に表示。S-1.00の場合、ぼやけてはいるものの、橋であることは確認できる。
S-1.00の近視なら、地下鉄の入口であることは確認できそう。
室内であれば、S-1.00の見え方でも、あまり困らないかも。
続いては、S-3.00。このくらいの度数になると、メガネまたはコンタクトレンズが常に使うひとがほとんど。
Eye Sim でS-3.00の見え方をシミュレーションした画像と、正視(Sph:0、Cyl:0、Axis:0)の画像を交互に表示。S-3.00の近視だと相当ぼやけるが、橋であることはなんとか分かりそう。
S-3.00の近視でも、地下鉄の入口であることは分かりそうだが、階段につまづいてしまいそうな予感。
室内も遠くのひとの判別が、S-3.00では厳しくなってきた感じ。
最後に、S-6.00の見え方をシミュレーション。この度数では、メガネまたはコンタクトレンズが手放せない。
Eye Sim でS-6.00の見え方をシミュレーションした画像と、正視(Sph:0、Cyl:0、Axis:0)の画像を交互に表示。S-6.00の近視でも、ここがニューヨークのタイムズスクエアなのは分かりそうだが、広告の内容は判別できない。
S-6.00では、室内でもかなりぼやけてしまい、裸眼では困ってしまいそう。
関連リンク~近視の見え方をアートで表現
▼「近視の人には世界がこう見えている」を表現したアートが話題に | ロケットニュース24
視力が低い人は、メガネやコンタクトレンズなどで視力を矯正している人が多いだろう。だが、視力がいい人は近視の人がどのような世界をみることができない。そこであるアーティストがそれを油絵で表現したそうだ。題して「近視の人には世界がこう見えている」だ。