GfKジャパンは3月22日(水)、2016年ヨーロッパ主要4ヵ国(イタリア、フランス、スペイン、ドイツ)のオプティクス(メガネ・サングラス・コンタクトレンズ)小売市場動向の調査結果を発表した。
4ヶ国全体では前年比0.9%増の176億ユーロ(およそ2.1兆円)。国別の前年比は、ヨーロッパのオブティクス市場の38%を占めるフランスが前年並み、イタリアは3.4%増、ドイツは2.7%増と堅調だったが、スペインは2.6%減だった(全て金額ベース)。
オプティクス市場の80%を占めるメガネの金額前年比は、レンズが金額前年比0.9%増、フレームは同2.2%増。オプティクス市場の9%を占めるコンタクトレンズおよびケア用品は、金額前年比0.3%増とほぼ横ばい。また、2015年は金額前年比7.0%増と好調だったサングラスだが、2016年は金額前年比1.3%減でマイナス成長となった。
「2016年のヨーロッパ主要4ヵ国におけるオプティクス製品の販売金額前年比」
©GfK 2017
GfKオプティクス部門のシニアグローバルプロダクトマネージャーを務めるフランチェスコ・フォッファ氏は、次のようにコメントしている。
ヨーロッパのメガネ市場では、デザイン面で興味深い変化が起きており、プラスチックと金属が使用されたコンビネーションフレームが金額前年比50%増と大幅なプラス成長を記録している。
メガネレンズ市場では、革新的な高価格製品が販売をけん引している。レンズのタイプ別動向を見ると、好調が続くプラスチック累進屈折力レンズ(遠近両用など)は金額前年比4.6%増となった。そして、高屈折率(薄型)タイプは長期的にメガネレンズ市場を支えるカギとなる。
また、コンタクトレンズ市場は、1日使い捨てタイプが好調で、乱視用や遠近両用の市場拡大に貢献している。
2016年の日本におけるオプティクス市場は、コンタクトレンズが金額前年比1.3%増の2,270億円、メガネ(レンズ・フレーム)市場は金額前年比0.9%減の3,340億円だった。