大手メガネチェーンのパリミキ・メガネの三城から、乱視の補正に重点を置いたメガネレンズ「ランシー」が11月18日(月)より発売される。
ランシーは、視線の動きに合わせて乱視を360度全方向で補正しているのが特徴だ。
一般的なメガネレンズでは、乱視は2軸方向のみで補正される。そのため、斜め方向に目線を向けてものを見ると、乱視の補正にズレが生じて、視界にユレやゆがみを感じることがある。乱視の度数が強い人ほど、視界のユレやゆがみを感じやすい。
ランシーは360度全方向で乱視を補正するので、レンズの隅々までゆがみが抑えられ、一般的なレンズよりも視界が広く、自然な見え方が得られるという。乱視の度数が強い人ほど、一般的なレンズとの違いがより感じられるはずだ。
(右)一般的な乱視補正はユレやゆがみが生じやすいエリアが存在する。
(左)ランシーの乱視補正は360度全方向補正。
パリミキ・メガネの三城によると、感じ方には個人差があるとしながらも、
「視線の移動がスムーズになるため、クルマの運転が楽になる。」
「レンズ周辺部のユレやゆがみが極力軽減されているので、夕方の目の疲れ方が違う。」
といった効果が期待できるという。
ランシーは、老眼世代向けの遠近両用レンズと全ての世代向けの単焦点レンズ(近視・遠視用)の2種類で、価格はいずれも20,000円(税別)。+4,000円(税別)で極薄型も選べる。
ランシー エムエフ(LANSEE MF)
MULTI-FOCAL 遠近両用レンズ
乱視+老眼(遠近両用)、近くの見えにくさを感じ始めた人向け
ランシー エスブイ(LANSEE SV)
SINGLE-VISION 単焦点レンズ
乱視 + 近視、乱視 + 遠視など、乱視がある全ての世代向け
ランシーのように360度全方向で乱視を補正するレンズは、すでに他社から発売されているが、フレームの形状などに合わせて製作されるオーダーメイドの高級タイプが主流で、価格も高い(下記「関連記事」参照)。
ランシーはオーダーメイドの高級タイプと比べると性能は劣るかもしれないが、値ごろ感があるので、乱視の度数が強い人にとって選択肢のひとつとなりそうだ。
LAN SEE 登場!11月18日発売開始! - YouTube
関連記事:全方向で乱視を補正するレンズ
全方位の光学性能を最適化。特に乱視で大きな効果が得られます。
▼NULUX RFi | 製品情報 | HOYA ビジョンケアカンパニー
左右別々の基本設計に、フレーム前傾角・フレーム頂点間距離・フレームそり角の測定データを反映し、全方位で最適化を図っています。
乱視度数の全方位に対し光線追跡により収差補正を行います。これにより最適なアトーリック面が可能となり、鮮明で広い視野が実現しました。
▼A-ZONE(エーゾーン)| セイコーオプティカルプロダクツ株式会社
メガネレンズの全方向(360°)に高度な非球面補正を施し一人ひとり異なる装用状態にカスタマイズが可能です。