「第33回 日本 メガネ ベストドレッサー賞」の表彰式が、10月27日(火)に日本最大のメガネ展「IOFT」にて開催され、文化界部門で受賞した古舘伊知郎さん(タレント・Talker)が出席した。古舘伊知郎さんにはトロフィーのほか、副賞としてメガネが複数手渡された。
古舘伊知郎さんは、第3回(1990年)の特別賞部門に続き、二度目の受賞となった。
【他の受賞者は?】
メガネ ベストドレッサー賞 2020年の受賞者&表彰式まとめ:加藤官房長官、古舘伊知郎、中井貴一……
受賞の理由は?
12年間務めた「報道ステーション」では、毎日メガネを掛けて出演。本人いわく、「メガネは一生の伴侶。板前さんの包丁のように、大事に使っているんです。」とのことでございます。さまざまな場面で変化する、この方の表情をメガネがより一層引き立てていると、圧倒的な支持を集めての受賞となりました。
スピーチで何を語った?
受賞の喜びを語る古舘伊知郎さん
ありがとうございます。光栄でございます。
私の場合はちょっと特殊なのか分からないですけれども、30年前でしたよね?1990年に、当時は「ベストドレッサー賞」という名称より、「メガネ大賞」みたいな名称もあったかと思うんですけれども、それをいただいていて、(今回が)2回目なんですよ。ちょっと気恥ずかしいです。(今回の受賞の)お話しをいただいたとき、正直言って2回目なので、断ったほうがカッコいいんじゃないかなと思ったんですね。ノーベル賞を断りかけておいて、最終的にもらうボブ・ディランみたいな感じで。ちょっと折れてみようかな?と思うくらい、ちょっと気恥ずかしいやらうれしいやらでございました。本当にありがとうございます。
30年前を思い出します。ものすごく盛大なところで、受けを狙おうと思って、「古館さん、あなたにとってメガネとはなんですか?」みたいな質問があったときに、「ズバリ、私にとってメガネとは素顔のコンドームです。」と言ったんです。ちょっとドン引きされました、そのとき。マズったな!と思ったんですけど、もう遅いんですよ……。
僕みたいに顔に自信がない人間というのは、メガネという補強を付けることによって、シャキッとして、「よし!仕事がんばるぞ!」っていう風な、防衛体制ができるわけなんですよ。だから、そういう風に言ったんですけど、ちょっと一部にウケて、ドン引きされたんで……。
それで30年間、もう二度と呼ばれないなと思っていたら、(今回、賞を)もらったんで、喜びひとしおです。本当にうれしくて、うれしくて、だから、今日はそういうことは言わないんですね。
考えてみたら、寝るとき以外は、ずーっと自分とともに一緒に過ごしているメガネなので、僕にとってメガネというのは、「人生のナビゲーションシステム」じゃないかなと思ったりします。僕みたいに顔に自信のない方は、メガネを掛けることで本当に気持ちが沸き立つといいますか、「顔面の一輪挿し」みたいな感じです。
以上、本当にありがとうございました!
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その1
【着用メガネ】
ブランド:DUN(ドゥアン)
メーカー:三光光学
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その2
【着用メガネ】
ブランド:ic! berlin(アイシーベルリン)
メーカー:ic! berlin Japan
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その3
【着用メガネ】
ブランド:Masaki Matsushima eyes(マサキ マツシマ アイズ)
メーカー:サンリーブ
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その4
【着用メガネ】
ブランド:DETAIL GRAM(ディテールグラム)
メーカー:ディテールグラム
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その5
【着用メガネ】
ブランド:NEW MORNING(ニューモーニング)
メーカー:トピオ
フォトセッションに臨んだ古舘伊知郎さん・その6
【着用メガネ】
ブランド:Eye Glux(アイ・グラックス)
メーカー:ハグ・オザワ
古舘伊知郎のプロフィール
立教大学を卒業後、1977(昭和52)年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。
「古館節」と形容されたプロレス実況は絶大な人気を誇り、フリーとなった後、F1などでもムーブメントを巻き起こし「実況=古館」のイメージを確立する。
一方、3年連続で「NHK紅白歌合戦」の司会を務めるなど、司会者としても異彩を放ち、NHK+民放全局でレギュラー番組の看板を担った。
その後、テレビ朝日「報道ステーション」で12年間キャスターを務め、現在、再び自由なしゃべり手となる。
2019年4月、立教大学経済学部客員教授に就任。