メガネレンズ最大手の HOYA(ホヤ)から、くもりにくいメガネレンズ「KUMORI 291(くもりにくい)」が、4月27日(火)に発売された。
「KUMORI 291」は、レンズの両面に吸水性の高いコーティングを施すことで、優れたくもり低減効果を実現。くもり始めるスピードを従来レンズ(HOYA「VPコート」)と比べたところ、約3倍くもりにくい結果になったという(HOYA調べ:40℃の蒸気試験)。
くもり低減効果が続くのは約2年。くもり止め液を定期的に塗ったり、くもり止め用クロス(メガネ拭き)で拭いたりといった、特殊なメンテナンスが不要なのも特長だ。
ただし、いくつかの注意点もある。反射防止コーティングがないため、レンズの表面・裏面のギラつきが気になったり、暗い場所でクルマを運転する際に街灯やヘッドライトがレンズに映り込むこともあるという。
通常レンズに比べてキズがつきやすいことにも注意が必要だ。レンズを拭く前には必ず流水で表面のホコリを洗い流すなど、取扱いには気を配りたい。
「KUMORI 291」の使用上の注意点については、HOYA ビションケアカンパニーのホームページで詳しく紹介されている。(下記リンク参照)。
「KUMORI 291 くもりにくい | 製品情報 | HOYA ビジョンケアカンパニー」
(スクリーンショット)
価格はオープン価格。単焦点レンズ(近視・遠視・乱視・老眼用)および累進屈折力レンズ(遠近両用・中近両用)の一部商品にオプション設定されており、カラーやブルーライトカットとの組み合わせも可能だ。
「マスクをしているとき」「冬場の電車やバスなど、外と室内で温度差があるとき」「温かい食べ物を食べたり、温かい飲み物を飲んだりするとき」「汗をかいたとき」などにメガネがくもることで悩んでいる人や、レンズにくもり止めを塗るのが面倒と感じている人にとって、「KUMORI 291」は選択肢のひとつとなりそうだ。
HOYA【KUMORI291】291歌付き15秒CM - YouTube
HOYA【KUMORI291】電車編CM15秒 - YouTube
HOYA【KUMORI291】レンズ予報編CM15秒 - YouTube
【参考】「なぜマスクをするとメガネレンズがくもるのか?」~レンズがくもる原理
現在市販されている、ほとんどのメガネレンズには、汚れを拭き取りやすくするために「はっ水加工」が施されている。マスク上部から出た呼気に含まれる水蒸気が、「はっ水加工」されたレンズ表面に結露し、その細かな粒に光が乱反射することでレンズがくもる。