コンタクトレンズの製造販売をおこなう SEED(シード)は、Vivid Moon(ビビッド ムーン)・I SEED(アイシード)を中心としたメガネフレーム3,000本を富士メガネ(本店:札幌市)に寄贈した。SEED(シード)が3月末に眼鏡事業から撤退したのに伴うもので、富士メガネがおこなっている「海外難民視力支援ミッション」で使用される。
寄贈したフレームの一例
「海外難民視力支援ミッション」は、富士メガネが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携し、1983年から続けている、世界各地の難民や国内避難民への視力検査とメガネ寄贈活動。これまでの支援国は、タイでのインドシナ難民支援を皮切りに、ネパール、アルメニア、アゼルバイジャン、タンザニア、ケニア、イラク、バングラデシュの8カ国。寄贈されたメガネは延べ174,466組(2021年3月実績)、現地に派遣した社員数は195名にのぼる。
「海外難民視力支援ミッション」では、協力メーカーが無償または特別価格で提供したフレームやレンズを使用し、富士メガネの社員が寄贈用にメガネを製作している。視力検査に基づいた、適切なメガネを提供することは、難民の生活改善に役立っているという。
「富士メガネクオリティ|富士メガネ」
(スクリーンショット)
富士メガネが長年おこなってきた「海外難民への視力支援活動」の功績が認められ、代表取締役会長・社長兼任の金井昭雄氏が日本人として初めて、「難民支援のノーベル賞」とも称される、UNHCR「ナンセン難民賞」を受賞している。
- ナンセン難民賞 – UNHCR Japan
- 【プレスリリース】ナンセン難民賞 2006年受賞者決定 – UNHCR Japan
- 2006年ナンセン難民賞受賞者・金井昭雄氏 – UNHCR Japan
- 日本人初のナンセン難民賞|社会貢献|富士メガネ
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シードは眼鏡事業から撤退する理由として、国内メガネ市場の縮小やユーザーのニーズの変化などにより、メガネ事業を取り巻く環境が年々悪化していることを挙げた。