レンズメーカーのカールツァイスから、次世代調光レンズ「ツァイス フォトフュージョン X(エックス)」が発売された。
「ツァイス フォトフュージョン X」は、以下の特長を持っている。
- 同社の従来品に比べて、最大約1.8倍の速度でクリアに退色
- 気温が低くても十分な発色
- 屋外でも屋内でもブルーライトと紫外線をカット
- 普段使いしやすい5種類のカラー
ZEISS PhotoFusion X
(ツァイス フォトフュージョン X)
「屋外ではサングラスレベルの濃度 - 気温が高くても十分な発色」
「独自のブルーライト&UVプロテクション - 屋内外、クリアでもダークでも。いつでも。」
「デイリーに使える5色のカラーバリエーション」
調光レンズとは、紫外線や可視光線の量によって色の濃さが変化するレンズのこと。その大半が紫外線量に応じて色が変化するもので、紫外線量が多いほど色が濃くなる。屋外では色が濃くなりサングラスの役目を果たし、屋内では色が薄くなりメガネとして使える。調光レンズを入れたメガネを掛ければ、屋外に出た際、サングラスに掛け替える手間が省けて非常に便利だ。
「ツァイス フォトフュージョン X」の最大の特長は、色の濃さが速く変化すること。同社の従来品に比べて、最大約1.8倍の速さでクリアに退色するという(※1)。調光レンズに対する不満として、色が薄くなるのに時間がかかることを挙げる人は多い。退色する速度が速ければ、より快適に使えるはずだ。
カラーはグレー・ブラウン・エクストラグレー・パイオニア・ブルーの5種類。調光レンズは気温が低いほど濃く発色する特性があるが、「ツァイス フォトフュージョン X」は気温が高くても十分な発色が得られるというのもうれしい。
「ツァイス フォトフュージョン X」は、普段使いしやすい5色がラインナップ。
ブルーライトとUV(紫外線)をしっかりカットするのも、「ツァイス フォトフュージョン X」の特長だ。ブルーライトを40%カットする素材との組み合わせで、屋外では最大94%、屋内では最大50%のブルーライトをカット(※2)。UV(紫外線)は、レンズカラーの濃さにかかわらず最大400nm(ナノメートル)までカットする。
「ツァイス フォトフュージョン X」構成図
反射を低減し、キズや汚れを防ぐ「デュラビジョンコーティング」
キズを防ぐ「ハードコート」
紫外線に反応して色の濃さを変化させる「調光層」
ブルーライトをカットする「ツァイス ブルーガード レンズ素材」
- 「調光レンズを試してみたい」
- 「これまでの調光レンズに満足して切れていない」
- 「サングラスを持ち歩いたり、メガネと掛け替えたりするのが面倒」
- 「まぶしさだけでなく、ブルーライトや紫外線もしっかり防ぎたい」
そんな思いのある人にとって、「ツァイス フォトフュージョン X」は、メガネレンズを選ぶ際、候補のひとつに入れておきたいアイテムだ。
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※1:ISO 8980-3の要求事項に準じた米国の独立研究所による試験、2021年。1.60屈折HCグレーとポリカーボネートHCグレーが23℃で完全に発色した状態から80%Tまで退色する平均速度(%T/min)に基づく。
※2:ISO 8980-3に準じたCarl Zeiss Vision GmbHテクノロジー&イノベーションによる分析、2021年ドイツ。PFX 1.60屈折 HCエクストラグレーがカットする400~455nmの光量を数値化したBVB(ブルーバイオレットブロック)指標に基づく。
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