眼鏡市場を展開するメガネトップは、全国の眼鏡市場の店舗で働く従業員を対象に実施した「メガネとコンタクトレンズに関する防災対策」に関するアンケート結果を発表した。
「災害への備えとして、メガネもしくはコンタクトレンズを用意していますか?」という問いに対して、約7割が「用意している」と回答した。年代別に見ると、「用意している」と答えた割合が最も多かったのが60代で約8割。最も割合が少ない10代でも半数以上が「用意している」と回答した。
Q1「災害への備えとして、メガネもしくはコンタクトレンズを用意していますか?」
「用意している」68%
「用意していない」32%
Q1「災害への備えとして、メガネもしくはコンタクトレンズを用意していますか?」
年代別回答結果
【60代】
「用意している」83.9%
「用意していない」16.1%
【50代】
「用意している」76.6%
「用意していない」23.4%
【40代】
「用意している」65.6%
「用意していない」31.4%
【30代】
「用意している」65.76%
「用意していない」34.3%
【20代】
「用意している」66.0%
「用意していない」34.0%
【10代】
「用意している」56.0%
「用意していない」44.0%
「災害用にメガネを準備している」と答えた従業員に、「災害用のメガネは、いつ購入したものですか?」と聞いたところ、過半数が「2年以内に購入」と回答。「いざという時のために、度数の合ったメガネを備えている」という声もあったという。
Q2「災害用のメガネは、いつ購入したものですか?」
【60代】
「1ヶ月以内に購入」12.0%
「1年以内に購入」52.0%
「2年以内に購入」28.0%
「不明」8.0%
【50代】
「1ヶ月以内に購入」5.9%
「1年以内に購入」50.4%
「2年以内に購入」30.3%
「不明」13.4%
【40代】
「1ヶ月以内に購入」6.5%
「1年以内に購入」36.7%
「2年以内に購入」30.6%
「不明」26.3%
【30代】
「1ヶ月以内に購入」4.8%
「1年以内に購入」36.4%
「2年以内に購入」35.6%
「不明」23.2%
【20代】
「1ヶ月以内に購入」6.8%
「1年以内に購入」40.2%
「2年以内に購入」35.0%
「不明」17.9%
【10代】
「1ヶ月以内に購入」14.3%
「1年以内に購入」21.4%
「2年以内に購入」35.7%
「不明」28.6%
「災害用のメガネを、どこに備えていますか?」という質問には、「枕元」という回答が最も多かった。災害時に移動が困難になることを想定し、常に持ち歩くカバンに備えたり、寝室やリビング、自宅や会社など2か所以上に備えているという声も聞かれたという。
Q3「災害用のメガネを、どこに備えていますか?」
【60代】
「玄関」0.0%
「防災カバン」25.0%
「枕元」37.5%
「その他」37.5%
【50代】
「玄関」18.3%
「防災カバン」20.0%
「枕元」37.4%
「その他」24.3%
【40代】
「玄関」17.3%
「防災カバン」29.9%
「枕元」30.2%
「その他」22.7%
【30代】
「玄関」12.7%
「防災カバン」34.3%
「枕元」31.5%
「その他」21.5%
【20代】
「玄関」13.7%
「防災カバン」15.4%
「枕元」54.7%
「その他」16.2%
【10代】
「玄関」14.3%
「防災カバン」21.4%
「枕元」35.7%
「その他」28.6%
上記のアンケート結果に加え、実際に災害を経験した従業員の声も多数紹介されている。メガネやコンタクトレンズを使っている人は、これらの声を防災対策に活かしてみてはいかがだろうか。
【「見える」が当たり前ではないことを実感】
熊本地震を経験しました。水が不足すればコンタクトレンズは役に立たず、メガネがないと何も出来ませんでした。以後、災害用のメガネを備えています(40代・男性/佐賀県)
災害後の電気の無い状況で、見えない世界は不安しかありませんでした(40代・男性/愛媛県)
私は職場で被災したので、メガネを防災バック入れて車に常備しています。仕事用バックにも電池や予備のメガネを入れています。瓦礫やごみなどが散乱する災害現場では『見えない』は更なる恐怖や不安につながります。実用面やメンタル面でも見える環境を作るのにメガネの必要性は高いと感じました(30代・女性/福島県)
【停電・水害…。予測を超える事態の連続】
二階に防災グッズ置いています。水害の時、TVなど大型のものは移動させましたが、細かいものを移動させる余裕がありませんでした(40代・女性/静岡県)
夜の地震のあと、停電で真っ暗の中、室内でメガネを探すことから始めないといけませんでした。いつも置き場所は決めていましたが、激しい揺れで眼鏡がどこにいったか分からず苦労しました。それ以来、枕元にはメガネと懐中電灯を置き続けています(40代・男性/宮城県)
私は阪神大震災の被災者です。当時は防災の意識はなく、部屋の中に散乱した家具などで全くメガネが見つかりませんでした。玄関が押しつぶされ、靴を取り出せず、外に出ることも出来ませんでした。以来、防災のカバンとスペアのスニーカーを枕元に置いています(50代・男性/東京都)
【経験したから、伝えたい】
大きな地震の場合、移動が困難になるため、度数が合った眼鏡を居間や寝室、家や勤務先など場所を分けて最低でも2か所、更に鞄にも入れておくと避難しやすい(40代・女性/埼玉県)
いつ災害が起きるか予測出来ないため、お客様へ予備を持つように呼び掛けています。夜中に被災すると想定した場合、近くにメガネが無いと停電したら探せません。枕元で倒れてくる家具の無いところに保管をお勧めしています(40代・女性/茨城県)
メガネの置き場所を決め、家族のメガネもなるべく分散させずに保管しています。有事の際に、自分のメガネだけでなく家族の分も持ち出すためです。家族の使っているメガネの種類と本数を把握しておくと持ち出しの時に慌てません。破損の可能性も考え、ケースに入れて保管。基本的な事ですがメガネのダメージを最小限に防いでくれます(50代・男性/新潟県)
アンケート調査概要
【調査対象】眼鏡市場店舗
【回答者数】1,234人
【調査主体】株式会社メガネトップ
【調査方法】インターネットによるアンケート調査
【調査期間】2022年8月19日(金)~2022年8月23日(火)
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災害が発生したら、自分の視力は自分で守るしかありません。
身の安全を確保するために、まずはメガネを枕元に置いておくこと。そして、予備のメガネやコンタクトレンズを用意しておきましょう。