メガネブランド JINS(ジンズ)を運営するジンズホールディングス)は10月14日(金)、メガネフレーム製造会社である株式会社ヤマトテクニカル(本社:福井県越前市、代表取締役:奥田博之)を子会社化すると発表した。
「株式会社ジンズホールディングス - JINS HOLDINGS」
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ヤマトテクニカルは、メガネフレームの射出成形生産のノウハウを持つ奥田博之氏が運営する会社で、メガネの製造販売を手がけている。ヤマトテクニカルのホームページによると、メガネフレームの生産では分業制が一般的であるのに対し、ヤマトテクニカルでは工程間の連携が図りやすい一貫生産システムを採用しているという。
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JINS(ジンズ)は、メガネ・サングラスの企画・製造・販売を一貫しておこなうSPA体制をとっており、商品のデザインや企画は自社でおこなっているが、製造に関しては中国を主とする協力工場に委託している。しかし、生産拠点が海外に集中していることで、グローバルな経済動向や為替変動などのリスクにさらされており、将来にわたる継続的かつ安定的な商品調達に課題があるとの認識を持っていたという。
「コミットメント | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)」
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「JINSは、企画・生産・流通・販売までを自社で一貫しておこなっています。それにより、中間マージンやブランド料金といった無駄なコストを大幅カット。また、お客さまの声を反映した製品づくりが可能となり、高品質なメガネを適正価格でお届けできます。」
ジンズホールディングスは、ヤマトテクニカル社を子会社とすることで、日本国内にフレーム生産拠点を保有し、生産拠点の分散化と為替変動などのリスクに対処するのに加え、生産拠点から店頭までの調達期間を短縮することも可能だとしている。今後の商品展開などにどのような変化があるかにも注目したい。
JINS(ジンズ)以外の大手メガネチェーンでは、パリミキやメガネの田中もグループ企業としてメガネフレーム製造会社を有している。