メガネの作製に関する国家検定資格「眼鏡作製技能士」の2022年度の合格者が、11月16日(水)に眼鏡作製技能検定の公式サイトを通じて発表された。眼鏡作製技能士は2021年8月に新設された国家検定資格で、今回が初めての合格者発表となった。
2022年度の合格者は、全部で6,089名。内訳は1級眼鏡作製技能士が5,734名、2級眼鏡作製技能士が335名となっている。
1級眼鏡作製技能士の合格者には、2022年3月まで実施されていた民間検定「認定眼鏡士」のSS級またはSSS級の資格保持者のために設けられた「特例講習会」の修了試験に合格した5,708名も含まれる。
総受検者数は7,632名(一般受検者1,699名、特例講習受講者5,933名)。合格率は一般受検者1級が約4%、一般受検者2級が約30%、特例講習会受講者が約99%だった。
眼鏡作製技能士の1級と2級の違いについては、眼鏡作製技能検定の公式サイトで紹介されている(下記リンク参照)。
「眼鏡作製技能検定 - 公式サイト | 眼鏡作製技能検定 - 公式サイト | 眼鏡技術者の国家検定資格」
(スクリーンショット)
眼鏡作製技能士とは
眼鏡作製技能士は、より良いメガネを提供するための知識・技能の向上を目的とする国家検定資格。メガネ店でおこなわれる視力測定、レンズ加工、フレームのフィッティング(調整)などの業務について検定がおこなわれる。
資格を取得している人だけが業務をおこなえる医師や弁護士とは異なり、眼鏡作製技能士の資格を取得してなくても、メガネ店での業務をおこなうことは可能だ。
しかし、眼鏡作製技能士の合格者は、メガネの作製・販売に関して、国が定めた基準の知識・技能を持っているというお墨付きを得たことになるので、眼鏡作製技能士の資格の有無は、メガネ店を選ぶ際の参考になるだろう。
眼鏡作製技能士については、以下の記事でも詳しく紹介している。
- 国家資格「技能検定」に「眼鏡作製職種」が新設、2022年に第1回試験を実施 | GLAFAS(グラファス)
- 業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」は眼鏡作りをどう変える? 6千人余りの有資格者誕生|日刊ゲンダイヘルスケア