6月10日が『こどもの目の日』として制定された。
『こどもの目の日』は、「こどもたちの視力の成長を見守り、生涯にわたり目の健康を維持増進する基礎を培うこと、デジタル機器に触れるこどもたちの近視の発症や進行を予防すること、それらに関わる健全な視力を保つための知識と行動を多くの人に啓発する」(※1)ことを目的として、眼科に関連する5つの団体(※2)が運営する日本眼科啓発会議が制定し、2023年3月に日本記念日協会に記念日として登録された。
こどもの目の日 記念日ポスター
(出典)「6月10日『こどもの目の日』記念日制定 | 乳幼児・学校保健関連情報 | 公益社団法人 日本眼科医会」
6月10日が『こどもの目の日』に制定された理由とは?
日本眼科医会によると、子どもは一般に6歳くらいまでに視力1.0を得るとされている(※3)。視力1.0に届かない「弱視」の早期発見・治療や、低年齢化する近視発症の予防にとって、「6歳。視力1.0」というのが大切な節目だとして、「6歳」の「6」と「視力1.0」の「1.0」を日付に置き換えた6月10日が、『こどもの目の日』として制定された。
日本眼科医会はホームページを通じて、「記念日を制定することにより、多くの人が「どうして6月10日なの?」と話題にしたり、「こどもの目の発達」について関心を持つことが期待されます。いずれ、この記念日が歯科における8020運動のように広く国民のみなさまにも周知されることを願い、今後も啓発していきたい」と、『こどもの目の日』制定への思いを伝えている。
「6月10日『こどもの目の日』記念日制定 | 乳幼児・学校保健関連情報 | 公益社団法人 日本眼科医会」
(スクリーンショット)
『こどもの目の日』に向けた、さまざまな取り組み
『こどもの目の日』にあわせて、メガネや幼児教育などに関連した企業が取り組みを公開している。
JINS(ジンズ)
メガネブランドJINS(ジンズ)は、「大切な子どもの目のために、JINSの4つの約束。」を公開した。
【約束1】子どもの目の健康を守るための啓発活動を続けていきます。
出張授業『光の授業』や、見ることや目に関する学びを深める活動『見る育』を通じて、子どもたちの目を養う活動を継続。
- 社会への貢献 - 子どもたちの未来への取り組み | サステナビリティ | 株式会社ジンズホールディングス
- JINS(ジンズ)が子ども向け「だまし絵」ワークショップ開催、パリ出身アーティストとのコラボ | GLAFAS(グラファス)
- JINS(ジンズ)が小学生向けプログラミングスクールと「見る育」共同プロジェクトを発足、親子向けワークショップ開催 | GLAFAS(グラファス)
- JINS(ジンズ)が「目の秘密を探る」親子向けワークショップを開催 | GLAFAS(グラファス)
見る育
MIRUIKU by JINS
【約束2】メガネが必要になった時、子どもの「好き」に寄り添います。
2023年3月に子ども用メガネを前面リニューアルするなど、「子どもの『好き』に寄り添う」メガネを提供。
JINS(ジンズ)
KIDS&JUNIOR(キッズアンドジュニア)
「あったらいいなを、子にも親にも。」
【約束3】負担少なく、適切なメンテナンスを続けられるようにします。
子どもの目への負担を減らすことを目指し、視界のゆがみが少ない薄型非球面レンズを追加料金0円で標準装備。18歳以下の顧客を対象にした保証制度「U18 PASSPORT」の内容を充実させて、視力が変わりやすい成長期の子どもが安心してメガネを使えるサービスを提供。
JINS(ジンズ)
U-18パスポート
【約束4】近視進行抑制のための研究開発を続けていきます。
近視のない世界を目指し、近視の進行を抑制する可能性があるといわれている、太陽光に含まれる「バイオレットライト」の研究開発を継続。バイオレットライトを照射する医療機器「バイオレットグラス」の開発を目指している。
- 「近視のない世界へ」JINS(ジンズ)がブランドムービー・CM公開、バイオレットライトを通すレンズをフィーチャー | GLAFAS(グラファス)
- JINS(ジンズ)が慶大発ベンチャーと近視進行抑制メガネ型医療機器の開発に着手 | GLAFAS(グラファス)
「【JINSバイオレットプラス】目に必要と言われる光を通すレンズ、JINS VIOLET+」
(スクリーンショット)
ビジョンメガネ
全国で104店舗を展開するビジョンメガネは、ホームページや店頭を通じて、保護者に向けた情報発信を開始した。
ホームページに公開された「こどもの目の日・三歳児健診における屈折検査について」というコンテンツでは、『こどもの目の日』や弱視、3歳児検診における屈折検査(視覚検査)の重要性などについて解説。店頭では、目の病気や異常に気付くための“子どものサイン”を9つのイラストで紹介するPOPを掲示している。
- こどもの目の日・三歳児健診における屈折検査について|ビジョンメガネ公式サイト
- 6/10は「こどもの目の日」!「弱視」の早期発見を啓蒙。3歳児健診の「屈折検査」の重要性をHPで情報発信、店頭では「子どもの目の病気」の可能性ある仕草をイラストで紹介 |PressWalker
ホームページと店頭で、弱視などの目の病気のサインをイラストで紹介(日本眼科医会の「3歳児健診における 視覚検査マニュアル」(PDF)の情報を引用)。CMも登場するビジョンメガネのキャラクター「ビジョンくん」を起用し、かわいく親しみやすいデザインに
こどもちゃれんじ・ロート製薬
幼児の教育・成長支援ブランド「こどもちゃれんじ」を運営するベネッセコーポレーションは、ロート製薬と共同で、視力の成長期にある幼児の目の健康を守るための特設サイト「親子で学ぼう!しっかり守ろう!目の健康サイト」を、6月9日(金)より公開した。
この特設サイトでは、親子で楽しく視力を測定できる「目の健康チェックポスター」、目の健康を守るために大事なことをしまじろうと一緒に学べるアニメの配信、目の健康によいとされる「外遊び」の紹介などに加え、保護者向けの視力に関する情報も提供し、目の健康を守る習慣づくりの支援を目指す。
「親子で学ぼう!しっかり守ろう!目の健康サイト- しまじろうクラブ - しまじろうクラブ」
目の健康チェックポスター
イラストや数字を見ながらクイズをしたり真似をしたりして遊ぶことができ、親子で楽しく視力検査に取り組める。
※1:「一般社団法人 日本記念日協会」より
※2:日本眼科学会・日本眼科医会・日本眼科医療機器協会・日本コンタクトレンズ協会・日本眼科用剤協会(「日本眼科啓発会議について | アイフレイル」を参照)