コンタクトレンズメーカーのSEED(シード)は、関東大震災から100年の節目となる9月1日「防災の日」を前に、従業員1,043名を対象に目と防災に関する意識調査を実施した。
SEED(シード)では、「eye×防災」と称して目と防災に関する啓蒙活動をおこなっており、この意識調査は「防災の日」を迎えるにあたり、「eye×防災」の一環として実施された。
「日頃から気を付けたいeye×防災の話 | 知る・楽しむ | SEED」
(スクリーンショット)
【調査概要】
- 調査期間:2023年7月20日(木)~7月26日(水)
- 調査期間:自社調査
- 調査方法:自社が採用している「安否確認サービス」を使用したアンケート調査
- 調査対象:自社社員
- 有効回答数:1,043名
防災グッズにコンタクトレンズ・メガネを「両方とも用意していない」が半数以上
コンタクトレンズとメガネを併用している従業員のうち、「避難用防災グッズ」の中にコンタクトレンズ・メガネの「両方を用意している」は26%で、「両方とも用意していない」の57%を大きく下回った。
Q1.避難所に向かうための非常用持ち出し袋等の「避難用防災グッズ」の中にコンタクトレンズ・メガネは用意していますか?
両方用意している:26%
メガネのみ用意している:13%
コンタクトレンズのみ用意している:4%
両方とも用意していない:57%
※普段コンタクトレンズとメガネを両方使用している従業員に質問
約7割がワンデーコンタクトレンズを防災グッズに用意していない
ワンデータイプのコンタクトレンズを使用している従業員に「避難用防災グッズ」に用意しているワンデーコンタクトレンズは何日分かを聞いたところ、「7日分以上用意している」が20%だったものの、「用意していない」が最多の71%だった。
Q2.「避難用防災グッズ」に用意しているワンデーコンタクトレンズは何日分ですか?
7日分以上:20%
5~6日分:3%
3~4日分:4%
1~2日分:2%
用意していない:71%
※普段コンタクトレンズ(ワンデータイプ)とメガネを両方使用している従業員に質問
「避難用防災グッズ」にコンタクトレンズケア用品を「用意していない」が75%
コンタクトレンズケア用品を「避難用防災グッズ」に用意しているかを聞いたところ、「用意している」は25%、「用意していない」が75%だった。コンタクトレンズケア用品を防災グッズとして認識していない人が多い結果となった。
Q3.避難所に向かうための非常用持ち出し袋等の「避難用防災グッズ」の中にコンタクトレンズのケア用品を用意していますか?
用意している:25%
用意していない:75%
※普段コンタクトレンズ(ケア用品を使用)とメガネを両方使用している従業員に質問
約6割が予備のコンタクトレンズ・メガネを「両方」もしくは「どちらか」を持ち歩いている
コンタクトレンズとメガネを併用している従業員に、予備のコンタクトレンズ・メガネを持ち歩いているかを聞いたところ、「両方持ち歩いている」が21%、「コンタクトレンズのみ持ち歩いている」が29%、「メガネのみ持ち歩いている」が12%だった。62%がコンタクトレンズ・メガネを「両方」または「どちらか」を持ち歩いている一方、「両方持ち歩いていない」は38%だった。
Q4.普段、災害対策用も兼ねて予備のコンタクトレンズ・メガネは持ち歩いていますか?
両方持ち歩いている:21%
コンタクトレンズのみ持ち歩いている:29%
メガネのみ持ち歩いている:12%
両方持ち歩いていない:38%
※普段コンタクトレンズとメガネを両方使用している従業員に質問
コンタクトレンズケア用品を持ち歩いているのは25%
災害対策を兼ねて予備のコンタクトレンズケア用品を持ち歩いているかについて聞いたところ、「持ち歩いていない」が75%となり、「持ち歩いている」は25%にとどまった。
Q5.普段、災害対策用も兼ねて予備のコンタクトレンズケア用品は持ち歩いていますか?
持ち歩いている:25%
持ち歩いていない:75%
※普段コンタクトレンズ(ケア用品を使用)とメガネを使用している従業員に質問
ワンデーコンタクトレンズの予備を持ち歩いているのは50%
災害対策用も兼ねて予備のワンデータイプコンタクトレンズを何日分持ち歩いているかと聞いたところ、「持ち歩いていない」が50%と最多で、次いで「1~2日分」が29%となった。
Q6.普段、災害対策用も兼ねて持ち歩いている予備のワンデータイプのコンタクトレンズは何日分ですか?
7日分以上:14%
5~6日分:1%
3~4日分:6%
1~2日分:29%
持ち歩いていない:50%
※普段コンタクトレンズ(ワンデータイプ)とメガネを両方使用している従業員に質問
予備のコンタクトレンズを持ち歩く必要があると考えるのは92%
災害対策用も兼ねてワンデータイプのコンタクトレンズを何日分持ち歩く必要があると思うかを聞いたところ、「7日分以上」が49%と最多で、次いで「3~4日分」が22%となった。予備のコンタクトレンズを持ち歩く必要性を認識している人は多いものの、実際に持ち歩いている人は少ないことが分かる。
Q7.普段から災害対策用も兼ねてワンデータイプのコンタクトレンズを何日分持ち歩いておく必要があると思いますか?
1~2日分:15%
3~4日分:22%
5~6日分:6%
7日分以上:49%
※普段コンタクトレンズ(ワンデータイプ)とメガネを両方使用している従業員に質問
もしものときのためにコンタクトレンズやメガネを備えよう
もしも災害が発生し、身の安全を確保したり、避難生活を送ったりすることを考えると、コンタクトレンズやメガネを使用している人は、自分の視力を自分で守るべく、コンタクトレンズやメガネを常に備えておくことが求められる。
「防災の日」をきっかけに、コンタクトレンズやメガネを使用している人には、非常用持ち出し袋に予備のコンタクトレンズ・メガネを準備することを強くおすすめする。
避難所へ持参する際の非常用持ち出し袋チェックリスト
※目安:1人1~3日分
SEED(シード)は、大規模災害が発生するなど最悪の事態を想定して、「非常用持ち出し袋」に1~2週間分のコンタクトレンズやコンタクトレンズケア用品を用意しておく必要があると呼びかけている。また、避難生活では手が洗えない状況も想定されるので、コンタクトレンズではなく、できるだけメガネを使用することも推奨している。
避難生活でコンタクトレンズを使用する場合には、指で触れずにコンタクトレンズをつけ外しできる器具「meruru(メルル)」を用意しておくのもおすすめだ。meruru(メルル)については、以下の記事で紹介しているので参考にしてほしい。
▼ネイルをしていて長い爪のひとに~指で触れずにコンタクトレンズをつけ外しできる「meruru(メルル)」