Zoff(ゾフ)表参道本店は「Zoff Park Harajuku(ゾフ・パーク原宿)」としてリニューアルオープン。image by インターメスティック。
Zoff(ゾフ)のメガネを実際に購入し、その実力を見極めるべく、表参道本店に向かった。
しかし、じっくりと棚を眺めながら、気になるフレームをどんどん試着してみたものの、なかなか選びきれなかったのだ。
いったん店を出て、どうして選びきれないのかを考えてみた。出てきた答えは、ズバリ「安っぽい」ということ。デパートのメガネ売り場で16年間勤めてきて、一本数万円する高級なメガネを見慣れた目には、Zoff(ゾフ)のメガネはどうしても安っぽく見えてしまうのだ。
この安っぽさこそが、Zoff(ゾフ)の低価格の理由のひとつである。
メガネフレームはたくさんの工程を経て磨き上げられる。磨きの工程の善し悪しは、メガネの色つやや質感に大きく関わってくる重要なものだ。
日本製をはじめとした高級フレームは、磨きの工程にコストと人手を存分に掛けている。そのことも値段の高い理由のひとつとなっている。
Zoff(ゾフ)をはじめとした激安メガネは、仕上げにかける工程を少なからず省くことでコストを抑え、激安価格を実現しているのである。
しかし、激安価格の最大の理由は、ユニクロと同じ SPA という業態だからである。SPA とは、企画から製造、販売まで自社で一括しておこなう業態を指す。一番のメリットは中間コストを省けるので価格を安く設定できることである。
Zoff(ゾフ)は自社で企画したフレームを中国で大量生産することによって、圧倒的な低価格を実現している。なんと、中国ではフレーム1本数百円くらいから作ることができるのだ。
さらに、レンズには韓国製のものを使用することによって、Zoff(ゾフ) はレンズ込みで5,250円からという激安価格を実現しているのである。
【2011年3月16日 加筆修正】現在 Zoff(ゾフ)では、国内大手メーカー製のレンズを使っている。
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